外国人に人気の日本食といえば長年、寿司や天ぷらが定番といわれてきました。ただ、訪日外国人が増加するなか、さまざまな料理が支持を集めるように。日本に長期滞在中のフランス人女性も、そんな新定番の人気メニューの虜になっているようです。いったい、どんな日本食なのでしょうか。

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フランス出身の大学生　将来を見据えて日本に滞在中

　フランス人のアナスタシアさんは、母国の隣国にあるルクセンブルクの大学に通う大学生。現在はオンラインで授業を受けつつ、初めての日本で3か月間の長期滞在をしています。

「日本は小さい頃からの憧れの国でした」と話すアナスタシアさんにとって、訪日は長年の夢でした。

　大学ではコンピューターサイエンスを学んでいて、「日本の大学に編入する可能性を探っているので、その下見を兼ねた日本滞在です。今は東京にいますが、帰る前に大阪や京都、白馬にもぜひ行きたいです」と目を輝かせます。

「スパイシーな食べ物が得意ではないので…」

　限られた期間ながら憧れの日本で生活するなか、アナスタシアさんは積極的に日本ならではの食べ物を楽しんでいるそう。お気に入りのひとつとして「うどんが好き」を挙げるのには、理由がありました。

「スパイシーな食べ物が得意ではないので、うどんは好んでよく食べています」

　やわらかい食感で、味のバリエーションもさまざまなうどん。シンプルにだしのおいしさを楽しむものが多く、飽きの来ない味わいも特徴です。

　そんな優しい味が好きなアナスタシアさんですが、パワーチャージにぴったりな料理にも魅了されていました。近年、口コミから外国人観光客の人気定番となった日本食、カツ丼です。

「アメージングです。豚肉はもともとよく食べますが、日本のカツ丼はどうしてあんなにやわらかくできるのか、知りたいです」

　トンカツを卵でとじ、味つけの甘辛さでも、ごはんが進むカツ丼は、ボリューミーで食べごたえ十分。海外の口コミサイトや旅行ガイドなどで、日本の大手そばチェーン店のカツ丼が安くておいしいと評判になったのがきっかけとなり、外国人観光客に認知や人気が広がりました。

　肉が硬くならないよう叩き、筋切りなど丁寧に下ごしらえして作られたトンカツは、しっかり火を通してもやわらかく仕上がります。そうした手間をかけた、日本の飲食店ならではの食感や味が、アナスタシアさんを夢中にさせたようです。

　日本の大学で学ぶことも視野に入れているアナスタシアさん。滞在中に日本を満喫しつつ、しっかりリサーチして、ぜひ日本でも学生生活を送ってほしいですね。

（Hint-Pot編集部）