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“あいさつ不要論”が出る日本とは対照的 買い物や交通機関でもあいさつ必須のイギリスやフランス 日本人女性が感じたこととは
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旅行するときの注意事項としてよく見たり、聞いたりするのは「人に『Thank you(ありがとう)』、フランス語では『Bonjour(こんにちは)』などを言いましょう」というあいさつのマナー。しかし、果たしてそれは本当なのでしょうか? 日本からひょんなことからイギリスに移住、就職し、海外在住歴7年を超えたMoyoさんが外国暮らしのリアルを綴るこの連載。第52回は、イギリスやフランスでのあいさつにまつわるマナーを紹介します。
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あいさつがないと始まらない日常風景
日本を離れて海外を旅したり、いざ暮らしたりすると、驚きの発見が何かしらあることは間違いありません。これまでの連載でもいろいろと書いてきましたが、なかでも驚いたのは、日本とは比べ物にならないほどあいさつが頻繁に交わされることでした。
それは、私が初めて長期間の海外暮らしをすることになった、イギリスに着いてすぐに感じました。街のありとあらゆるシーンで、とにかくあいさつが飛び交っています。
たとえば、カフェやスーパーマーケット、雑貨屋さん、レストランやパブといったお店に入店するとき。日本では、店員さんから「いらっしゃいませ」と声をかけられるのが一般的です。しかし、イギリスではどこへ入るのにも、とにかく客側からのあいさつから始まります。また、レジでの支払いや注文時など、店員さんとやりとりが必要な場合には必ず「Hi」「Hello」などのように、軽くあいさつをしてから本題に入ります。
これはバスやタクシーなど交通機関でも、ホテルでも見かける光景です。バスに乗って、運賃を支払うためにオイスターカード(電子交通カード)やクレジットカードをピッと機械にタッチするときに「Thank you」とさっと言うのは普通。降りるときも「Thank you, driver!」と言っていく人をよく見かけます。タクシーやUberに乗っても、それは一緒です。
また、ショップに入ったものの、何も買わずに出ることもあるでしょう。たとえ見るだけで終わったとしても、「ありがとう」「さようなら」などと言って去るのがマナー。何も言わない人も見かけますが、大部分の人があいさつをしているイメージです。
このあいさつが飛び交うシーンに、最初はある意味びっくりしました。というのも、日本では客側が一切話さなくても、何も不自由なく物事が進むのが普通になっていますよね。それに比べて、こちらでは人と接するときは何かしら必ず言うと言っても過言ではないかもしれません。