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更年期世代がイチゴを食べるべき理由 1日何粒が適量? 管理栄養士に聞く

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:藤田 えみこ

みずみずしいイチゴ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
みずみずしいイチゴ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 独特な甘酸っぱさがおいしいイチゴ。幅広い年代から人気ですが、とくに更年期世代にとって、うれしい栄養成分が豊富だそうです。これから旬を迎えるイチゴについて、更年期世代が食べるべき理由や1日の適量、イチゴと相性の良い食材を使った一品などを管理栄養士の藤田えみこさんに伺いました。

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おいしいだけではない! イチゴの栄養成分

 イチゴは、食べやすさや見た目のかわいらしさだけでなく、低カロリーながら栄養面でのメリットが高いという特徴を持つフルーツです。肌の状態や老化、貧血、生活習慣病などが気になる更年期世代にとって摂取しておきたい栄養成分が、たっぷり含まれています。主な5つを紹介しましょう。

 1つ目は、ビタミンCです。コラーゲンの生成に必要な成分で、美肌作りに欠かせません。また、抗酸化作用が期待され、老化の原因のひとつとされる活性酸素の増えすぎも抑えてくれます。年齢を重ねて皮膚のハリや弾力が気になるならば、体内から取り入れたい栄養成分です。また、鉄の吸収を助ける働きもあります。

 2つ目は、葉酸(葉酸酸)です。ビタミンB群の一種で“造血のビタミン”とも呼ばれ、貧血予防に寄与します。妊娠や授乳中の女性に大切なビタミンですが、気分の安定に役立つことでも知られており、健康や感情の揺らぎが気になる更年期世代にもうれしい成分です。体内に蓄積されると心疾患などの引き金になり得るアミノ酸の一種・ホモシステインの代謝を助け、心血管系の健康維持に重要な役割を果たすでしょう。

 3つ目は、水溶性の食物繊維の一種・ペクチンです。排便を促すほか、更年期世代が気になる余分な脂肪や糖質の吸収を抑えます。コレステロール値や血圧の上昇を抑える働きがあり、生活習慣病の予防に期待できるでしょう。

 4つ目は、アントシアニンなどのポリフェノールです。強力な抗酸化作用を持ち、細胞の老化を防ぐ助けになります。更年期は体内のホルモン変化が進む時期であり、抗酸化物質を摂取することが細胞の健康維持に重要です。また、ポリフェノールには血管の健康を守る働きもあり、更年期特有の血圧の変動にも良い影響を与える可能性があります。

 そして5つ目は、カリウムです。血圧を調整するのに重要な成分になります。更年期においてはホルモンバランスの変化が血圧に影響を与えることがあるため、カリウムが摂取できる食材を取り入れることは有益です。