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イチゴのヘタ 洗った後に取るべき理由とは ミカンやリンゴより豊富なビタミンCも

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

幅広い年代から好かれるイチゴ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
幅広い年代から好かれるイチゴ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 赤い色と形がかわいらしく、甘酸っぱい味が魅力のイチゴ。皮をむく手間もなく手軽に食べられることから、子どもからお年寄りまで幅広い年代で好かれる果物です。イチゴの旬や栄養などについて、栄養士の和漢歩実さんにお話を伺いました。

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おいしい時期は? 日本で栽培され始めたのはいつ?

 イチゴといえば冬のクリスマスシーズン……というイメージもありますが、これはハウス栽培のもの。栽培の技術が発達し、冬から春にかけて青果店やスーパーマーケットなどに出回ります。本来の露地栽培のものは春から初夏にかけてが旬。産地によって異なり、これからもおいしいイチゴが楽しめます。

 人類とイチゴの関係は古く、紀元前の時代から野生のものが食べられていたとみられています。日本でも平安時代には食べていたようです。

 現在のような栽培イチゴの品種は、18世紀にオランダで交配して生まれたものがルーツといわれています。日本には江戸時代末期、オランダから鑑賞用として伝来したそうです。明治時代には米国から栽培用の品種が導入され、日本の風土に合ったものが選抜されて育成されていきました。

 現在は日本各地で品種改良が重ねられ、日本に存在する品種は約300種。栃木県の「とちおとめ」、福岡県の「あまおう」、熊本県の「ゆうべに」、静岡県の「紅ほっぺ」、長崎県の「ゆめのか」などさまざまな品種が店頭に並んでいます。