ガソリンの値上がりなど、家計を圧迫する物価高騰が続いています。少しでも貯蓄に回すには、無駄な出費を効率的に減らすことが大切です。そこで、「たった5日で相続対策　子どもに絶対、迷惑をかけたくない人のための」（ダイヤモンド社刊）など多数の著書を持つ、マネージャーナリストで税理士の板倉京さんがコツを紹介します。

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無駄な出費を資産運用に回したら…15年後、驚きの差に

　とくに贅沢をしているつもりはないのに、なんとなくお金が貯まらない――そんな人は「いらないもの」を買っている可能性が！

　少し胸に手を当てて、考えてみてください。

「買ったきり一度も使わなかったもの」
「着ていない洋服や靴」
「食べずに捨ててしまった食材やお惣菜」
「ほとんどいっていないジム」
「使っていないサブスク」

　など、心当たりはありませんか？

「無駄な買い物をした経験はない！」と言い切れる人は、いないのではないでしょうか。

　仮に、そんな無駄な出費が月に1万円あったとしたら、1年間で12万円の無駄に。これは、お金をゴミ箱に入れているのと同じです。

　もし、ゴミになっていた無駄な出費をやめることができて、それを資産運用に回したとしたら……。

　毎月1万円を、仮に金利3％で運用できれば、15年後には約227万円にもなります。月2万円なら、454万円！（税金や手数料などを考慮しない場合）

　無駄な出費を続ける人と、貯蓄上手な人の差はこんなふうについていくのです……。

　そこで今回は、無駄な出費を辞める方法について紹介していきます。これは、本当に欲しいものを我慢するといった節約ではなく、そもそも必要ないものを買ってしまう習慣との決別です。

　ちなみに「欲しいもの」と「必要なもの」は、実は違います。必要なものだけを買い、無駄なものを買わないためのルールを作って、大切なお金を守りましょう。