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お金

税理士が実践している節約方法 無駄な出費を減らすための4つのコツとは

公開日:  /  更新日:

著者:板倉 京

方法1:ネットショッピングはカートに1日放置

 つい衝動買いしてしまうネットショッピング。

「プライムセールだから」とか、「ポイント倍キャンペーン」や「ポイントの期限」、また「この商品を買った人はこんなものも買っています」という甘い言葉に誘導されて、必要ないものを買ってしまった経験がある人は少なくないと思います。

 そんな無駄な買い物をしないために、カートに入れたらすぐに購入せず、1日放置しておくことをおすすめします。

 1日経ってみると「あれ? これってなくてもいいかも」と思うものもあるはず。私はこれを実行していますが、1日置いても欲しいと思うものは意外なほど少ないなと実感しています。

 本当に必要なものを冷静に判断するために、おすすめの方法です。

方法2:在庫をチェック

 食べ物を買うときはもちろん、洋服や靴を買うときも。何かを買い行く前には、必ず家に何があるかを把握してから行きましょう。

「タマネギを買ったら、家にまだたくさんあった」
「買った洋服や靴とよく似たものを持っていた」

 そうした失敗は、誰でも経験しているはず。これだけで無駄な買い物を防げます。

方法3:美容費の予算を作る

“体が一番の資本”と、健康や美容に投資する人は多いと思います。

 とくに女性は、化粧品や美容院、エステ、ネイル、ジム、サプリなど、美容や健康にかかるお金がバカにならない方が多いです。使いたいだけ使っていると、大変なことになります。

 美容費は予算を決めて、その範囲で収まるようにしましょう。「月に3万円まで」と決めたら、その範囲に収まるように、コストを下げたり、頻度を調整したり、本当に必要なものを吟味したりするなど、知恵を絞ってみてください。きっとクリアできるはずです。

方法4:サブスクをシビアにチェック!

 サブスク(サブスクリプションサービス)の見直しも、無駄な出費をなくすためには必要です。

 サブスクが脚光を浴び始めたのは、ここ数年。それなのにこれだけ増えているのは結局、料金ほど使わない人のほうが多くて、企業としておいしいビジネスになっているからでしょう。つまり、個人としては支出過多になる可能性が高いのです。

「おもしろそう」「いつか使うかも」と思っても結局、全然使っていない、あるいは利用頻度が低く、1~2か月まったく使っていないようなサブスクは、シビアに現実を見て、元を取れているか確認し、整理していくことが大事です。

 もうひとつ、サブスクに似たシステムで無駄な出費をしてしまいがちなのが「定期購入」です。

 化粧品やサプリメントなど、「初回お試し価格」につられて申し込み、よく見たら「定期購入」になっていたケースなどを経験したことのある人もいると思います。こういった失敗を何度か繰り返してしまった私は、本当に必要なもの以外は、安くてもポチらない! と心に強く決めました。

 余談ですが、「3点買うと10%オフ」「1万円以上買うと送料無料」なども大変危険です。「必要なものだけを買うのが結局、一番安い!」ということを心に刻んで、気をつけていただきたいと思います。

(板倉 京)

板倉 京(いたくら・みやこ)

1966年10月19日、東京都生まれ。神奈川県内で育ち、成城大学文芸学部マスコミュニケーション学科卒。保険会社勤務後に結婚。29歳で税理士資格試験の受験を決意し、32歳で合格する。36歳での長男出産を経て、38歳で独立。主な得意分野は、相続、税金、不動産、保険。テレビでは「あさイチ」「首都圏ネットワーク」(ともにNHK)、「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)、ラジオでは「生島ヒロシのおはよう一直線」(TBSラジオ)などに出演して解説。主な著書は「夫に読ませたくない相続の教科書」(文春新書)、「相続はつらいよ」(光文社知恵の森文庫)、「女性が税理士になって成功する法」(アニモ出版)、「知らないと大損する! 定年前後のお金の正解」(ダイヤモンド社)など多数。