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「こんなにきれいじゃないです」 アメリカ人が日本の快適さを絶賛 「なんでないんですか?」と疑問に思ったものとは
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街の清潔さが高く評価される日本。ヨーロッパやアジアなど、多くの国を訪れたことがあるアメリカ人は「日本ほど外に出ても快適なところはないのでは」と、大絶賛しています。そして、なぜ日本には、街の景観が損なわれる“あるもの”がないのかと、疑問に思ったことがあるようです。いったい、どんなものがないと感じていたのでしょうか。
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「こっちの雪はパウダースノー。温泉も初めて体験」
アメリカのワシントンから、初めて日本を訪れたというスティーブさんとキャロルさん夫婦。ひと足先にカナダのアラスカから訪日した、息子夫婦のマシューさん・ケリーさんと東京で合流し、広島や京都へ足を運んだといいます。
スティーブさんたちと落ち合う前、マシューさんたちは長野県白馬村でスキーを楽しんだそう。マシューさんは「白馬のスキー場にいたのは、ほんの少しの日本人、そして僕たちふたり。あとはオーストラリア人でしたね」と、オーストラリア人スキー客の多さに驚いたと語ります。
一方、ケリーさんは「アラスカでもよくスキーはしていますが、こっちの雪はパウダースノー。温泉も初めて体験しましたし、素晴らしかったです」と笑顔を見せました。
「これほどまでに楽しめた都市は初めてかも」
日本の印象を聞いてみると、スティーブさんは街がきれいであることが気に入った様子で、絶賛が止まりません。
「地下鉄ですら清潔。世界の大都市は、こんなにきれいじゃないです。ニューヨークの地下鉄なんて、とても汚い。ほかの国では、ホテルはきらびやかできれいでも、一歩外に出たら印象が全然違うこともあります。日本ほど外に出ても快適なところは、ないのではないでしょうか。ヨーロッパやアジアなど各地へ行きましたが、これほどまでに楽しめた都市は初めてかもしれないです」
息子のマシューさんも、父の言葉に同意しつつ「壁の落書きがないですよね? そうしたところも、街がきれいだというイメージにつながっていると思います。なんでないんですか?」と疑問を投げかけました。
ストリートカルチャーのひとつに昇華されているグラフィティアートもありますが、落書きは街の美観を損ね、治安の悪化を誘発すると考えられる面も。日本でも壁やシャッター、電線類の地中化によって設置されたトランスボックスなどに、グラフィティが描かれているのを目にすることがあります。
ただ、日本では落書きを放置しないケースが多く、消す以外の対策として、ウォールアートにして汚しにくい環境を整える形も。
実は日本にもグラフィティがあると伝えると、とても驚いた様子のマシューさん。日本を訪れた人がないと思い込むほど少ないのは、落書きへの対策が功を奏しているといえるのかもしれません。
(Hint-Pot編集部)