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日本で「12~13キロぐらい痩せた」イタリア人俳優 食にストイックだった来日当初に食べられたものとは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

イタリア人俳優のエドアルド・スフェレッラさん【写真提供:エドアルド・スフェレッラ】
イタリア人俳優のエドアルド・スフェレッラさん【写真提供:エドアルド・スフェレッラ】

 外国人観光客の多くが、訪日する目的のひとつに挙げるのが、日本のおいしい食べ物です。しかし、主義や宗教、アレルギーなどの関係で、食べられるものに限りがある人が少なくありません。日本でも活動しているイタリア人俳優は、来日当初はヴィーガンだったため、大きく体重を減らしてしまったといいます。いったい、どんな食べ物で当時を乗り切ったのでしょうか。

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「夢は三池崇史監督、石井岳龍監督、北野武監督と仕事すること」

 俳優やモデルとして活動しているイタリア人のエドアルド・スフェッレッラさん。現在はイタリアに一時帰国中ですが、東京で俳優業を中心に配信映画やドラマ、CMなどに出演しています。

  エドアルドさんは10代の頃から日本に興味があったそう。2014年に旅行で初めて日本を訪れ、40日間滞在しました。

「日本語を話すのが好きだった」ことから、日本語を独学で勉強。イタリアでプロの俳優になったのち、「日本を愛しているし、日本映画のリズムも好き」と、エンターテインメントなどで在留するための興行ビザを取得し、2023年6月末に東京へ移住しました。

「自分の夢は三池崇史監督、石井岳龍監督、北野武監督と仕事すること。好きな監督たちと仕事ができることは、大きな喜びになります。日本のドラマ作品では、『池袋ウエストゲートパーク』が最高に好き。宮藤官九郎さん脚本の作品は、繰り返し観てきました。ぜひお会いして、一緒に仕事がしたいです」

「すごく食事にストイックで、肉が入っていたら絶対食べなかった」

 俳優として日本で活躍の幅を広げているエドアルドさんですが、当初は食事の面でかなり苦労したそう。それはヴィーガンだったためです。

「日本ではヴィーガンやベジタリアンを通すのは難しいです。そのため当時は、魚も、卵も、チーズも、本当に少し食べるという感じでした。でも、日本語もそんなに流暢でなかったし、生活するのは結構大変でした」

 日本にも精進料理といった、動物性の食材を用いない食文化はあります。ただ、外食や日常的な食事には、だしなどに肉や魚が使われていることも多く、完全に避けるのは難しい面も。訪日外国人が増えるなか、ヴィーガンやハラルへの対応は、課題のひとつといわれています。

 その頃のことをエドアルドさんは、「すごく食事にストイックで、肉が入っていたら絶対食べなかったんです。日本での食事に悩んでいたときには、12~13キロぐらい痩せたかもしれません」と振り返ります。

 当時、どういったものを食べていたのかを聞くと、「おにぎり、野菜の天ぷら、お好み焼きなどを食べていたと思います」とのこと。

 梅干しや昆布など、植物性の具材も豊富なおにぎり。コンビニエンスストアなどでも手軽に買えることから、外国人観光客にも人気です。大きく体重を減らしたのは大変でしたが、無理なく食べられるものがあったのは、心強かったことでしょう。

 今では東京に行きつけの店がいくつもでき、日本での食生活を楽しんでいるそう。夢を叶えるためにも、しっかり栄養をつけて頑張ってほしいですね。

(Hint-Pot編集部)