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「懐石料理」と「会席料理」は何が違う? いまさら聞けない和食のこと 3つの違いとは
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教えてくれた人:和漢 歩実
会席料理は、酒を楽しむための料理
会席料理は、人と人が会い、お酒を楽しむ宴会料理です。お酒の席なので厳密な決まりはありませんが、前菜や汁物、刺身、焼き物などが順番に提供されることが基本的な流れになっています。
料理は一人ひとり皿に盛られて提供され、華やかな見た目で品数が多いのが特徴です。刺身や焼き物などを肴に酒を楽しみ、祝い事などで提供されるハレの日の料理と言えるでしょう。料理の品数や順番はさまざまですが、一般的な構成の一例を紹介します。
○会席料理の構成
・先付け(さきづけ)……お通し、前菜
・向付け(むこうづけ)……刺身
・椀(わん)……吸い物
・口取り(くちとり)……きんとん、卵焼きなど
・鉢肴(はちざかな)……焼き物
・煮物……野菜、肉、野菜などの煮物
・小鉢……酢の物、浸し物、和え物など
・飯
・止め椀
・香の物
このように、懐石料理は茶会のための味わい深い料理、会席料理は宴会を彩る華やかな料理として受け継がれてきました。それぞれの目的や背景を知ることで、和食文化の奥深さがさらに楽しめるようになるでしょう。機会があれば、その違いを意識しながら味わってみてください。
【参考】
「調理1」澤山茂、戸塚哲夫、池田昌代、大久保洋子、加山泰道、高橋信壮、永島伸浩、若菜宣明(実教出版刊)
(Hint-Pot編集部)