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「がんで余命わずかと言われてる態度じゃない」 84歳の父を撮影した一枚が大きな話題に 投稿者に聞いた父の素顔
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「余命3年」の宣告から4年、今も40代後半の体力値
写真は、お父さんが何度目かの抗がん剤治療を終え、退院して2週間ほどたった定期検診のタイミングで撮影されたものでした。このとき、お父さんは診断結果に納得できていなかったようです。
「肺炎と診断され、即入院と言われて……。もともと検査だけで帰ろうと思っていた父は、強制的にそのまま入院と言われ、ある意味、拗ねているところです(笑)。現在は、肺炎の治療を終え、退院しています。本人は『ちゃんと治していただいて良かった』と感謝しています」
お父さんが余命宣告を受けたのは4年前。当時「余命3年」と伝えられたそうです。その年数を過ぎていることになりますが、「先日も病院で体力測定をした結果、40代後半の体力値で病院の先生もびっくりしていました」としろちんさん。「元気な頃の父を昔から見てきている息子の私からすると、もともと父は尋常じゃない体力だったので、病に侵されてやっと人並みになっているなと思っているしだいです」といいます。
そんなお父さんには、数々の “逸話”が。「若い頃、けがした腕を包帯で吊ったまま地域の相撲大会に出て優勝」「買った土地に、ホームセンターでそろえた材料で、たったひとりで3軒もの家を建てた」「1つ100キロほどの石を100個以上も手で運んで石垣を積み上げた」など、枚挙にいとまがないほどです。
息子が誇る「負けず嫌いで優しい父」
若い頃からファッションにこだわりがあり、84歳の今もおしゃれを楽しんでいるそう。帽子はいくつか持っていて、どこに行くにも帽子とジャケットが必須だとか。しろちんさんいわく、「父の性格は明るく、負けず嫌い。正義感が強く、弱いものに優しく、そして何より愛妻家」なのだそう。

「余命宣告を受けたときは、自分のことよりも、母をひとり残して先立つかもしれないことを一番気にかけていました。うちの両親はかなりおしどり夫婦です。今でも母親は、『生まれ変わってもまたこの人と結婚する』と言いますし、父がほかの女性と仲良く話していると本気でやきもちを焼くほどです。寝るときも手をつないでいるくらいですから、とても仲良しです」
とにかく弱音を吐くことがなく、周囲に優しいところが、しろちんさんの人生にも強く影響しているそうです。「私自身、会社経営を20年以上しておりますが、その間、苦境も何度も経験しました。くじけそうになったときには必ず父の姿が頭に浮かび、乗り越え、現在に至っています」と明かします。

「今は、残された時間の日常を楽しく過ごしたいですね。私はゴルフをやらないですが、父から一緒にショートコースでも回ろうと言われているので、近いうちに行きたいと思っています」と語りました。
(Hint-Pot編集部)