アメリカ・ハワイのロコ（地元民）と結婚し、現地で2人の子どもを育てている46歳・主婦ライターのi-know（いのう）さん。今回は、アメリカ人が日本で楽しみたいことのひとつである、大相撲にまつわる話です。第29回は「初めてのちゃんこ鍋」。

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ハワイで相撲が人気な理由　90年代に活躍した力士の存在が

　日系アメリカ人を中心に、ハワイで人気の大相撲。本場所中は毎日、夕方にダイジェスト版がテレビ放映されています。

　根強い人気の理由として、日本文化に精通している日系アメリカ人が多いことはもちろんあります。しかし、1990年前後に大相撲を沸かせたハワイ出身力士の小錦や曙、武蔵丸の存在が大きいでしょう。

　日本でダークヒーローだった彼らは、地元・ハワイでは遠い異国の地で活躍するスーパーヒーロー。彼らの活躍をテレビで観ていた、現在40代以上のハワイのロコは「日本に行ったら大相撲を観たい！」と夢を膨らませています。

浅草にある人気のちゃんこ鍋店へ友人一家が行くことに

　ハワイの日系人のようにどっぷり相撲ファンでなくとも、日本で相撲を楽しみたいアメリカ人観光客は多いようです。昨年、日本を初めて訪れた私の友人もそのひとり。

　日本人の多くは、大相撲が2か月に1度、東京だけでなく地方でも開催されることを知っています。ところが友人は、大相撲は一年中、東京で開催していると思っていたようです。日本滞在中に大相撲が開催されていないことを知り、がっかりしていました。

　少しでも相撲に触れたいと、インターネット検索で見つけたのは「相撲体験＆ちゃんこ鍋プラン」を提供しているレストラン。店内に設置された土俵で元力士が相撲を見せてくれたり、観客が元力士と戦ったりできるアクティビティ付きで、ランチにちゃんこ鍋を堪能できるようです。

　東京に長く住んでいた私ですら、こういったお店の存在を知りませんでしたが、英語の解説付きなので、外国人観光客からは絶大な人気を集めている模様。トリップアドバイザーを見てみると、浅草にある970軒のレストランのうち1位は上記プランが楽しめる「浅草相撲部屋」というお店で、なんと評価は最大値の5でした！（1月31日現在）