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「本当の日本ライフを知りたくて」 フランス人が初めての日本に大興奮 歯がゆさを感じたこととは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

フランスから来た(左から)ダビッドさんとカンタンさん【写真:Hint-Pot編集部】
フランスから来た(左から)ダビッドさんとカンタンさん【写真:Hint-Pot編集部】

 伝統文化からポップカルチャーまで、幅広い文化で訪日外国人を魅了する日本。近年では、漫画やアニメをきっかけに日本の日常生活に関心をもつ外国人も多いといいます。自分の目でリアルな日本人の暮らしを見たいと初訪日を決めたフランス人男性は、滞在中に感じたことがありました。いったい、どんなことだったのでしょうか。

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フランスから初訪日 きっかけは日本の漫画

 初めて日本へやってきた、フランス人のダビッドさんとカンタンさん。2週間滞在し、富士吉田や京都、大阪、広島、名古屋、金沢、東京をめぐります。

「神社仏閣めぐりをしたくて来たんだ。また、本当の日本ライフがどうなっているのかを知りたくて」

 ふたりは幼い頃から日本の漫画に慣れ親しんできたそう。それがきっかけで、実際の日本人の生活に興味を持つようになりました。今回の旅は、有名な観光スポットをめぐるというよりも、人々の暮らしぶりを自分の目で確かめることが目的だといいます。

 そんな日本愛あふれるカンタンさんには、各地を観光するなかで歯がゆく思ったことがありました。

「もっと日本語が話せればなぁとすごく思いました。スミマセン、アリガトウゴザイマス、ダイジョブデス、ハイ、オネガイシマスとか、片言の日本語しか伝えられる言葉がなくて……。ダビッドは英語ができますが、僕はあまり話せないので余計にそう思いました」

 文部科学省の発表によると、世界の日本語学習者数は年々増加しており、過去43年間で、学習者数は29.8倍、教師数は18.2倍にもなっています。カンタンさんたちのように漫画やアニメなどを入り口に、日本のカルチャーに興味を持つ人が増加しているのも、その一因でしょう。

 カンタンさんたちは、言葉の壁の高さを感じながらも、すでに日本再訪を心に誓っており、日本語習得への意欲に満ちていました。

「翻訳ツールは便利だけど、日本語を学びたいと思っています。そして、来年来たときには日本人とちょっとした会話をする! これが目標になりました」

 旅も終盤を迎え、少し名残惜しそうなふたり。今回の旅を通じてできた目標に向かって、ぜひ頑張ってほしいですね。

(Hint-Pot編集部)