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「『海外で儲かる仕事』は危険」 犯罪に加担させられる事例も 警察庁が注意喚起

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

「海外で儲かる仕事」で犯罪に加担してしまう可能性も(写真はイメージ)【写真:写真AC】
「海外で儲かる仕事」で犯罪に加担してしまう可能性も(写真はイメージ)【写真:写真AC】

「高収入」や「即日即金」などをうたう闇バイト。その手口は巧妙で、気づかないうちに犯罪に手を染めていたということも少なくありません。また、未成年が海外で特殊詐欺に加担させられる事件も発生していることから、警視庁の公式Xアカウント(@NPA_KOHO)では、「海外で儲かる仕事」について注意喚起。実際に保護された人の事例も紹介しています。

 ◇ ◇ ◇

「少しでも怪しいと思う仕事には一切応じないでください」

 警視庁が注意喚起したのは、「海外で儲かる仕事」をうたう特殊詐欺。投稿によると、「『海外で儲かる仕事』に従事するため、海外渡航した結果、脅迫・監禁され、犯罪に加担させられる事案が発生しています」とのこと。

 犯罪組織の手口としては、知人などを介して偽の仕事を紹介したり、応募者に航空券を送って渡航費を負担したりするなどして仕事を斡旋。実際に海外へ渡航させたあと、さらに国境を超えさせ、特殊詐欺などの犯罪に加担させるといいます。

 その後、報酬が支払われないだけでなく、犯罪組織から脅迫・監禁され、誰にも助けを求められない状況になり、最悪の場合、命を奪われることも。

 投稿に添えられたリーフレットには、「たとえ知人からの紹介であっても、内容に合わない高額な報酬が提示されるなど、少しでも怪しいと思う仕事には一切応じないでください」とメッセージが。さらに、実際に海外の仕事を紹介され、渡航してしまったという人の事例が紹介されています。

「オンラインゲームで知り合った人から海外の仕事を紹介され、タイへ渡航後、ミャンマーへ密入国させられた。そして、マシンガンで武装したものが監視する建物に連れて行かれ、詐欺をさせられた」

「知人から海外の仕事を紹介され、はじめはカンボジアに渡航し、偽の仕事について説明を受けた。そして、ベトナムに行くよう指示され、渡航後、詐欺をするように言われたため、逃げてきた」

 また、仕事を紹介されたものの渡航しなかったケースも。「海外在住の知人に、海外で仕事をしないかと誘われ、個人情報を教えてしまったが、マレーシア行きのチケットの写真が送られてきたことで怖くなり、警察に相談した」といいます。

 たとえ知人からの紹介とはいえ、安易に信頼するのは危険です。警察庁は、「犯罪に加担してしまう前に『#9110』へ相談してください」と強く訴えています。

(Hint-Pot編集部)