ライフスタイル
お祝いに白いユリを贈るのはNG? 本当に気をつけるべきこととは プロに聞いた
公開日: / 更新日:
教えてくれた人:のなか りえこ

フラワーギフトの定番として知られるユリ。一方で「白いユリを贈ると失礼になる」という声を聞きますが、実際にマナー違反になるのでしょうか。また、NGといわれる理由とは? フラワー&グリーンコーディネーターののなかりえこさんに伺いました。
◇ ◇ ◇
ユリは下向きに咲き、白色は供花だから?
お祝いのギフトとして、白いユリを贈ることがマナー違反になることはありません。むしろ、清楚で上品な印象から贈り物の定番です。それでもタブー視される理由は、次のような考えがあるからかもしれません。
・白い花は供花として用いられることが多い
・1輪だけ白いユリを贈ると「死者に捧げる」という意味がある
・下向きに咲く姿が、首がぐったりしていることを連想させ縁起が悪い
たとえばキリスト教の葬儀では、参列者が1輪ずつ献花する際に、白いユリが使われることが多いです。一方で、結婚式のブーケにもよく用いられます。白い花には「純粋」「無垢」「純白」「高貴」などの意味があり、人生の門出を祝うウェディングシーンにふさわしいからです。
ユリを贈る際に気をつけたいのは「香り」
もし気になるようであれば、白いユリに明るい色合いのユリを複数選んで組み合わせたり、ほかの季節の花とアレンジメントにしたりすると良いでしょう。ユリは白以外に、ピンク、黄色、オレンジ、赤、紫、褐色、黒などさまざまで、花の咲き方が下向きではない品種もあります。
ユリの旬は初夏ですが、今は年中お店に出回ります。大輪で美しい花姿が魅力です。迷った際は、花店のスタッフに相談してみましょう。
ユリを贈るときに気をつけたいのは、香りです。ユリの独特の香りが、相手によっては強すぎると感じる場合があります。贈る相手の苦手な香りでないか、確認しておくと安心でしょう。