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漫画

「不信感」 犬“あるある”を描いた漫画に共感殺到 作者の思いを聞いた

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

漫画のワンシーン。差し出されたジャーキーに夢中になっていると…【画像提供:おのあまね(@onoamane)さん】
漫画のワンシーン。差し出されたジャーキーに夢中になっていると…【画像提供:おのあまね(@onoamane)さん】

 もうすぐ狂犬病予防注射月間。犬と暮らしていると、混合ワクチン接種など、ほかにも動物病院で注射をする機会が多いですよね。愛犬が怖がらないよう、あの手この手で気を引く飼い主さんは多いでしょう。そんな注射のときの、犬の気持ちを描いた創作漫画がX(ツイッター)で8万件もの“いいね”を集め、話題になっています。作者のおのあまね(@onoamane)さんに詳しいお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

最後の表情に悶絶する人が続出

 SNSで発表している「変なハスキーの漫画」が大人気のおのさん。コミカルな表情のシベリアンハスキーを中心に、さまざまな犬種が登場します。

「不信感」というタイトルの漫画の主人公はトイプードル。動物病院の診察台の上で、目の前に出された犬用ジャーキーに夢中になっているシーンから始まります。背後では獣医師が注射をかまえていますが、トイプードルは「ちょーだい ちょーだい ちょーだい」とまったく気がついていない様子。そこへ「チクッ」と針が刺さります。

 トイプードルは「え」と振り向きますが、すでに注射は終わっています。帰り道、飼い主さんの肩に乗ったトイプードルは、遠くなっていく動物病院の看板を見つめ、なんとも言えない表情を浮かべるのでした。

 投稿は大反響を呼び、8万件もの“いいね”が。リプライ(返信)には「顔が! 良いです!!! 良い表情です!!!」「うちで飼っていたわんこも動物病院で初めての注射したあとに『うらぎられた……にんげんに』って顔をしていたのを思い出しましたw」「解せない顔がかわいい」などの声が寄せられています。

「ジャーキーはこのあとしっかり食べました(笑)」

 作者のおのさんに、作品への思いをお聞きしました。

Q. 犬が主人公の漫画を描き始めた理由は?
「ありきたりですが、犬同士の日常会話を覗いてみたいと思ったのがきっかけです。とくにシベリアンハスキーは、見た目と性格のギャップが激しいです。凛々しい顔とは裏腹に素っ頓狂なことばかりするシベリアンハスキーだったら、いろいろとおかしな事件を起こしてくれるんじゃないかと思いました」

Q. 漫画に登場するキャラクターにモデルはいますか?
「チワワは昔、実家で飼っていた子、トイプードルは知り合いが飼っている子がモデルです。シベリアンハスキーにはとくにモデルはいませんが、『これくらい無神経に過ごせたらいいな』という思いが性格に出ているかもしれません」

Q. 今回のエピソードは、実体験が基になっていますか?
「実体験ではありませんが、よくあるシチュエーションかもしれません。私が描いているメイン犬の3匹(シベリアンハスキー、チワワ、トイプードル)が病院で診察を受けたときのリアクションの違いを表現したくて描きました。トイプードルは後先考えないやんちゃな性格なので、診察台の上でも注射には目もくれず、飼い主のジャーキーを欲しがっているというイメージがありました」

Q. トイプードルの最後の表情には、どんな思いが込められていますか?
「背中に何かされた? あの施設はなんだったのか? ということに対する違和感です。あのあと、しっかりジャーキーは食べました(笑)」

Q. おのさんが思う犬たちの魅力は?
「猫もかわいいですが、犬は心境がとにかく顔に出ると思います。うれしい顔や不安そうな顔の一つひとつに人間らしさを感じる瞬間があり、そこに魅力を感じています」

 今回のような犬の“あるある”な様子から、クスリと笑えるギャグまで、さまざまなお話を描いているおのさん。個性豊かなキャラクターに引き込まれること、請け合いですよ。

(Hint-Pot編集部)