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「体に侵入する花粉をいかに少なくするかが重要」 政府広報が花粉症対策を呼びかけ
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くしゃみや鼻水、目のかゆみなどがつらい花粉症の季節。日本気象協会によると、今年のスギ花粉の飛散量は平年と比べて多いとされるエリアがほとんどで、気温が上がる今週末にかけて、ピーク期に入る地域もあるといわれています。政府広報オンラインの公式X(ツイッター)アカウント(@gov_online)は、「花粉症対策のポイント」を紹介。外出時や帰宅時に、気をつけるべきことを説明しています。
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花粉症予防や症状を軽減するには…
花粉症は、アレルギー症状の一種です。アレルギーに詳しい医師によると、一般的に花粉などの異物が繰り返し体内に侵入すると、異物を排除する働きを持つ「IgE(Immunoglobulin E:免疫グロブリンE)抗体」が増加。花粉症は花粉に接触するたびに体内で作られるIgE抗体が蓄積され、蓄積量があるレベルに達すると、発症するといわれています。そのため花粉によるアレルギー症状がなかった人でも、突然、症状が出てしまう可能性も。
同アカウントでは、「花粉症を防ぐには、体に侵入する花粉をいかに少なくするかが重要です」と投稿。注意を呼びかけるとともに、リーフレットを添え、花粉症予防や症状を軽減するための、具体的な対処法を紹介しています。
【外出するとき】
○マスクの着用
・通常のマスクでは約70%、花粉症用マスクでは約84%の花粉を減少させる効果があります。
・フィット感が良く、息がしやすいものを選びましょう。衛生面では使い捨て、性能面では不織布がおすすめです。
○メガネを着用
・花粉症用のメガネも販売されていますが、通常のメガネを使用するだけでも、目に入る花粉量は減少します。
・コンタクトレンズの使用者は、コンタクトレンズによる刺激がアレルギー性結膜炎を悪化させる可能性があるため、メガネに替えるのがよいと考えられています。
○花粉が付きにくい服装
・ウールなど花粉が付きやすい素材は避け、綿やポリエステルの服を選びましょう。
・帽子をかぶることで、頭への花粉の付着量を減らすことができます。
【外から帰ったとき】
○花粉を家に持ち込まない
・建物に入る前に、衣服に付いた花粉を払っておきましょう。
○うがいと洗顔
・外出後は必ずうがいをして、のどに付いた花粉を除去し、顔も洗って花粉を洗い流しましょう。
・水道水で洗うと粘膜を痛める可能性があるため、生理食塩水(食塩を0.9%の濃度に溶かした蒸留水)を用い、鼻うがいの場合は体温程度に温めて、目は少し冷やして使いましょう。
また、「家では換気時は窓を少し開け時間を短く、こまめに掃除をしましょう」とアドバイス。春を快適に過ごすためにも、花粉症対策するよう呼びかけています。
花粉症は早めの治療や服薬で、症状を緩和しやすいといわれています。対策をしっかりしつつ、症状が出た際には医療機関の受診など早めの対応を心がけましょう。
(Hint-Pot編集部)