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「僕たちが外国人だからだと思う」 初訪日の外国人観光客が日本で覚えた違和感とは
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外国人から見た日本人は、礼儀正しく親切というイメージがあるといわれています。チリから初めて日本を訪れているカップルは、真摯な接客を受けたり、街中で道を聞いた際に丁寧に教えてもらったりと、実際にたくさん助けられたそうです。その一方で、違和感を覚えた場面がありました。いったい、どんなことだったのでしょうか。
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念願の初訪日 チリでは食べられないリアルな日本食を堪能
日本から約1万7000キロ離れたチリから、日本にやってきたフェリペさんとアイリーンさん。ともに初めての日本です。2週間滞在し、東京や京都、大阪をめぐります。
「日本に来るのは12年越しの夢でした。学生時代から、ずっと温めていた夢なんです。チリは地球の裏側なので、僕たちにとってはかなり長い道のりだけれど、日本に来られてとてもハッピーです」
そう笑顔を浮かべたフェリペさんの横で、アイリーンさんもうなずきます。
「日本に来るのはフェリペの夢だったので、訪れたい場所もやりたいことも、彼のプランに沿って動いています」
街中では遠く思える 実際に接すると近い距離感
念願の日本に大満足している様子のふたり。ところが、少し違和感を覚えたことがあるといいます。
「おそらく、僕たちが外国人だからだと思うんですが、僕たちの周りにスペースが空くんです。それは日本の文化なのかなと思いました。店内とかではすごく助けてくれて、距離感が遠いと思うことはないのですが、街中ではそう感じました」
フェリペさんたちが感じた、日本人との距離感。その原因のひとつは、心地良く感じるパーソナルスペースの違いが関係しているのかもしれません。米ビジネス誌「CEOWORLD MAGAGINE」が世界196か国65万人を対象に行った統計調査によると、パーソナルスペースが広い国ランキングにおいて、日本は12位で112.7センチ。ふたりの住むチリは44位で97.13センチと、日本とは約15センチの開きがあります。
「それで嫌な気分になったということではないんです。それぞれの国や文化で、距離感はさまざまですから。実際、日本人はとても親切です。お店で質問すると、商品がある階まで連れていってくれたり、道を聞くとスマートフォンで地図を開いて教えてくれたりします」
訪日が12年越しの夢だっただけに、事前にいろいろと調べてきていたフェリペさんたち。日本でやってみたかったことを、ぜひすべて実現して帰ってほしいですね。
(Hint-Pot編集部)