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結婚半年で夫が単身赴任に 帯同を拒否された女性 夫婦カウンセラーの見解は
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教えてくれた人:夫婦カウンセラー・原嶋 めぐみ

春は異動や転勤、転職などで、新生活が始まる季節。ドキドキワクワクとした期待に胸を躍らせる一方、環境が変わることで夫婦関係を考え直す人もいるでしょう。夫が単身赴任をしたのをきっかけに、離婚を考えるようになった女性に話を聞きました。夫婦カウンセラー・原嶋めぐみさんのアドバイスとともにお届けします。
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新婚1年半でまさかの出来事
神奈川県在住の道場えりさん(仮名・28歳)は、昨年秋に離婚を経験しました。元夫(以下、夫)は同じ歳で、大手企業の営業マン。大学時代の先輩を介して知り合ったといいます。
紳士的でありながらも、少年のように純粋で笑顔が絶えない彼に、えりさんは出会ってすぐに惹かれたそうです。つきあい始めてから数か月でプロポーズを受けて快諾。家族や友人みんなから祝福されるなか、夫親の持ち物である2LDKのマンションで結婚生活がスタートしました。
転機が訪れたのは、結婚してから半年後。夫から、福岡県への異動の内示が出たことがきっかけでした。
「結婚する前に、仕事柄、転勤が多いことは聞いていました。だから、覚悟はしていたんです」
えりさん自身も、父親の仕事の関係で、海外を含めて数度の引っ越しを経験済み。深く考えることなく、一緒に福岡に行く覚悟があると夫に言いました。
「でも、夫から返ってきたのは『単身赴任するからついてこなくていいよ』という、意外な言葉だったんです」
夫に理由を聞くと、「月に一度は帰ってくるから、わざわざ帯同する必要はない」とのこと。そこまで言うなら……と、えりさんは新婚半年にして、別居生活を送ることになりました。
しかし、夫がえりさんの元へ帰ってきたのは、最初の月のみ。半年を経った頃には、それまで頻繁にかかってきた電話もほとんどなくなり、えりさんから電話をかけても「忙しいから」と、5分と経たずに切られるようになったといいます。
さすがに女性関係を疑ったえりさんは、実家に相談。資金援助してもらい、興信所に調査を依頼しました。
「結果を見て、笑いが出ました。夫は、毎晩のように女性が接客する店に足を運んでいたんです」
その結果を受け、結婚から1年半で離婚することになったえりさん。離婚について話し合いをした際、舅と姑が「結婚したばかりなのに、なぜ妻を連れていこうと思わなかったのか?」と夫に尋ねたところ、「だって嫁がいたら遊べないじゃん」とふてくされた様子で答えたそうです。
「なんだその理由、ガキか!? と(笑)。まあでも、こじれる前に離婚できて本当に良かったです」と、えりさんは晴れ晴れとした笑顔で語ってくれました。