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歯間ブラシは子どもが使ってもいい? 使い方を誤ると逆効果に 汚れをきれいに落とす方法を歯科医師に聞いた

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

歯間ブラシの使い方を誤ると逆効果になる場合も(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
歯間ブラシの使い方を誤ると逆効果になる場合も(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 歯磨きをする際に、歯間ブラシを使っている人もいるでしょう。歯ブラシだけでは取り除けない汚れが取れるので、虫歯や歯周病予防に効果的といわれています。一方、子どもなど歯間ブラシが向かない人もいるようです。使い方しだいで逆効果になることもあるそう。歯間ブラシについて、まつむら歯科クリニックの松村賢院長に伺いました。

 ◇ ◇ ◇

歯間ブラシは歯の根元の隙間に使用

 歯周病や虫歯を防ぐためには、日々の歯磨きで歯の汚れを取ることが重要です。歯の表面には歯ブラシを、歯と歯が面している隙間にはフロスを、そして歯間の根元(歯と歯の間と歯茎の境目)にできた三角の隙間には歯間ブラシを併用して、歯磨きを行うのが効果的といわれています。

 ただし、歯間ブラシを間違った方法で使用してしまうと、歯や歯肉を傷つけて逆効果になってしまうことがあります。使用する際は、次の3つを注意しましょう。

歯間ブラシは自分に合ったサイズや形を使用

 1つ目は、自分の歯の状態に合った歯間ブラシを使うことです。歯間ブラシには、4SからLLまでさまざまなサイズがあります。ご自身の歯間の根元の隙間よりも大きいサイズを使用すると、歯肉を傷つけ血が出てしまったり、歯肉を下げたりする原因となります。また、歯間の隙間に対して小さなサイズを使用した場合は、汚れを効率的に除去できない可能性もあり、歯間ブラシの本来の効果が発揮されません。

 歯間ブラシにはワイヤータイプとゴムタイプの2種類があります。ワイヤータイプのほうがプラークの除去力が強いですが、慣れないうちはやわらかいゴムタイプから始めてみるのもいいでしょう。形にも、L字型タイプやストレートタイプなどがあります。歯科医院で、ご自身の歯の状態にあったものを選んでもらうことを推奨します。

歯肉を傷つけないように水平に、ゆっくりと動かす

 2つ目は、歯間ブラシの動かし方です。つい歯肉のほうにブラシを挿入したり、力強く動かしすぎたりすると歯肉を痛める可能性があります。歯肉を傷つけず、汚れをきれいに落とすために、以下の手順を押さえておきましょう。

○歯間ブラシの使い方
1. 歯間ブラシは鉛筆を持つように持つ
2. 歯と歯の間に歯間ブラシを水平に挿入し、前後に2~3回優しく動かす
3. 歯の左右のカーブに沿って優しく2~3回動かす
4. 使用後はよくうがいをする
5. 歯間ブラシ(ワイヤータイプ)はよく洗浄し、乾燥させ菌の繁殖を防ぐ

 正しい動かし方がわからないときは、歯科医院に相談してください。