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送別の花にドライフラワーを贈るのはマナー違反? 失敗しないフラワーギフトのポイントをプロに聞いた
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教えてくれた人:のなか りえこ

春の新生活を前に、退職や転職、卒業など送別の機会が増える季節。門出を祝うフラワーギフトを選ぶことも多くなるでしょう。送別の花として避けたほうが良いものや、マナーはあるのでしょうか。たとえばドライフラワーを贈るのはOK? 失敗しない選び方のポイントを、フラワー&グリーンコーディネーターののなかりえこさんに伺いました。
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決まりはないが、相手によっては気分を害することも
結論から言うと、送別の花にドライフラワーを贈ってはいけないというルールはありません。ドライフラワーは花瓶や水替えなどを気にする必要がないため、手入れのしやすさという点で、手間をかけず長く楽しめるフラワーギフトと言えます。
ただし、ドライフラワーは枯れた花です。新生活を前に「枯れた花を贈られた」と相手が気分を害し、失礼なギフトになってしまう可能性もあります。相手が希望しているなら良いですが、相手の門出を祝う気持ちを込めた贈り物にするのであれば、みずみずしい生花のギフトを選ぶほうが良いかもしれません。
押さえておきたい! 送別のフラワーギフトを選ぶ際のポイント
フラワーギフト選びで最も大切なことは、相手が受け取ったあとのことを配慮できているかという点。たとえば、送別会などで直接渡す場合は、持ち帰る際の荷物や移動を考えて選ぶことが必要です。
見栄えの良さから大きな花束を選んでしまうと、かえって相手に負担をかけてしまいます。コンパクトなアレンジメントなどを選ぶのもポイントです。引っ越しを控えている人であれば、生花よりもプリザーブドフラワーのほうが適しているかもしれません。
また、直接渡さず相手の自宅に送る場合は、予定を事前に聞いてからが鉄則です。サプライズにはなりませんが、花は生ものなので、不在で受け取れないことがないようにしましょう。
フラワーギフトで一般的にNGとされるのは、トゲがあるもの。たとえば、バラなどはまれにトゲがついたまま売っていることもあるので、念のため確認しましょう。このほか、枯れる際に花がボトンと落ちるもの、香りが強いもの、葬儀を連想させる白でまとめたものなどが挙げられます。ネガティブな花言葉など気になることがあれば、あらかじめ花店のスタッフに相談すると良いでしょう。