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オーストラリア人が「持ってくるのを忘れてしまいました…」と反省 日本での観光に必要なものとは
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日本を訪れた外国人は、どのようなことに困るのでしょうか。オーストラリアから初めて日本を訪れた母娘は、母国にはたくさん設置されているものが、日本ではなかなか見つからず苦労したそうです。しかし、そうした違いを尊重し、自分なりの工夫をして観光を楽しみました。女性たちが日本での観光に欠かせないと思ったアイテムとは、なんだったのでしょうか。
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築地場外市場で食べた本物の和菓子に感動
オーストラリア最大の都市・シドニーからやってきたジョディさんとエレンさん母娘。ふたりとも、日本へ来るのは今回が初めてです。2週間滞在し、東京を観光したあと、長野県白馬村でスキーを楽しむ予定だそうです。
東京では、400以上もの食の専門店が軒を連ねる人気スポット・築地場外市場を訪れました。旬のイチゴを使った大福や、人気の和食材である抹茶を使った和菓子に舌鼓を打ったそう。
オーストラリアでも餅を使った和菓子は販売されているそうですが、「日本で食べたもののようにできたてじゃなくて、すべて冷凍なので、比べ物にならないです」と、餅ならではの弾力と食感にエレンさんは感動を覚えていました。
日本の街中での少なさに驚き
数日を東京で過ごしたふたりには、オーストラリアとの違いに戸惑っていることがありました。
「オーストラリアでは、道の曲がり角ごとにゴミ箱があるくらい、どこにでもゴミ箱が置いてあるんです。だから、日本のゴミ箱の少なさには慣れていません」
そう言ったエレンさんの横で、ジョディさんはハッとした表情を浮かべました。
「日本ではいつも袋を持って外出しなくてはと思っているのに、今日は持ってくるのを忘れてしまいました……」
観光庁が2024年に発表した「訪日外国人旅行者の受入環境整備に関するアンケート」結果によると、「外国人旅行者が訪日旅行中に困ったこと」で最も回答の多かった項目が「ゴミ箱の少なさ」でした。
「でも、ゴミ箱がない環境でも日本はきれいです。たとえば、築地のような食べ歩きスポットがオーストラリアにあったら、そこら中にゴミが捨てられているだろうし、臭いもすごくきついはず。だから、きれいな状況を保てていることに、とても感銘を受けています」
ジョディさんはすっかり感心した様子でした。日本での違いに戸惑いながらも、ポイ捨てすることなく、きちんと処理しようと考えてくれているのはうれしいことですね。
(Hint-Pot編集部)