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「全然カオスじゃない」 ウルグアイ人が初訪日で驚愕 日本と母国の違いを痛感した光景とは
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日本を訪れる外国人が、母国との違いを感じることは少なくありません。家族4人で訪日したウルグアイ人は、日本旅行を楽しむなか、街中の様子を母国と比較。あまりの違いに驚いたことがあったといいます。いったい、どんな光景を見たのでしょうか。
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結婚25周年記念に訪日 浅草や渋谷などを観光
ウルグアイから日本を訪れているヘラルドさん。妻のエスティラさんとの結婚25周年を祝うため、息子のサンティアゴさんと娘のパウリーナさんも連れて、一家で日本旅行を楽しんでいます。
ヘラルドさんにとっては3度目の訪日で、他の3人は初訪日です。13日間の滞在で、東京、大阪、京都を訪れる予定だといいます。
東京では浅草や渋谷、秋葉原など、さまざまな観光スポットを訪れたそう。日本の街並みについて、「アメージング。どこもとてもビューティフルです」と、パウリーナさんは感動した様子でした。
「どこへ行っても静かですね」 母国と比較して驚愕
家族みんなで日本を満喫するなか、ヘラルドさんたちは驚いたことがあったそう。それは、日本の街の静けさでした。
「どこへ行ってもとても静かですね。ウルグアイの人口はたった300万ちょっとで、日本のほうがはるかに人が多いのに、全然カオスじゃない。車やバスのクラクション、エンジン音も気にならないです」
外務省によると、ウルグアイの人口は約349万人(2021年)。一方、日本の人口は約1億2400万人で、ウルグアイのほうが圧倒的に少ないにもかかわらず、街中は日本よりもはるかに騒がしいといいます。
その理由について、サンティアゴさんはこう考察していました。
「日本は公共交通機関が発達していて、みんな電車を使うから、車が混雑したりクラクションを鳴らしたりする必要もないのかもしれない。ウルグアイはマニュアル車が多いので、もしかしたらその影響もあるのかもしれません」
日本の公共交通機関は世界有数の規模と正確さを誇り、東京ではとくに多くの人が電車やバスを利用しています。国土交通省によると、東京都区部の鉄道分担率は約50%と、自動車の利用率よりもはるかに高いようです。
日本の街の静けさについて、エスティラさんにはこんな発見があったようです。
「それにしても静か。電話の音がしないの。みんな、マナーモードにしているんですね。ウルグアイだったら、街中でも誰かしらの着信音が鳴り響いていますよ」
日本では公共の場での携帯電話のマナーが浸透しており、電車や公共施設では着信音を鳴らさない配慮が一般的です。人の多さに反して「全然カオスじゃない」という日本の街の特徴は、こうした公共マナーの良さも一因といえるのかもしれませんね。
(Hint-Pot編集部)