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キュウリを冷蔵庫に入れてはダメ? 意外に知らない常温保存すべき野菜 栄養士に聞いた

公開日:  /  更新日:

著者・教えてくれた人:和漢 歩実

著者:Hint-Pot編集部

冷蔵庫で保存すべき? 意外に迷う野菜の保存(写真はイメージ)【写真:写真AC】
冷蔵庫で保存すべき? 意外に迷う野菜の保存(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 物価上昇が続くなか、少しでも賢くやりくりするために、野菜を丸ごと購入することもあるでしょう。できるだけ長く新鮮な状態を保ち、おいしくいただきたいものです。ただし「野菜は何でも冷蔵庫に入れておけば安心!」と思っていませんか? 実は冷蔵庫に入れると、かえって劣化しやすい野菜もあるそうです。これから気温が上がる春先。野菜保存のポイントについて、栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに伺いました。

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野菜はすべて冷蔵保存が適しているわけではない

 春になって気温が上がると、野菜はすべて冷蔵庫に保存すべきか迷うことがあるかもしれません。一方、長持ちさせようと購入した野菜を冷蔵庫に入れていたら、いつの間にかしなびたり、黒ずんだりした経験がある方もいるでしょう。

 野菜は、一般的に生育環境に近い状態で保存したほうが鮮度を保てます。低温が苦手な野菜もあり、すべてを冷蔵庫に入れて保存するのが良いとはいえません。食品の性質によって、冷蔵か常温かを適切に判断することがポイントになります。

常温とは? 季節によって工夫しよう

 常温の保存場所は、涼しくて暗く、風通しの良い冷暗所を選びましょう。

「常温」というと、「室温」と同じ意味でとらえがちですが、実は異なります。JIS(日本産業規格)では「20度からプラスマイナス15度(5~35度)」、厚生労働省では「夏の場合は外気温を超えない温度」と定義されています。

 春先はそこまで室温が上がることはありませんが、夏場の温度調整されていない部屋では室温が高くなりがちです。保存する際は、エアコンの効いた部屋などできるだけ涼しい場所を選ぶなど、季節に応じた工夫をしましょう。