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家計に優しくタイパも優秀 野菜高騰の今こそ活用したい冷凍野菜 プロがおすすめするPB商品とは

公開日:  /  更新日:

著者:石山 真紀

近年はバリエーションが増えている冷凍野菜(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
近年はバリエーションが増えている冷凍野菜(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 毎日の食卓に欠かせない野菜。猛暑の影響などにより価格の高騰が続いています。そうしたときに便利で、家計の助けになるのが冷凍野菜です。流通業界に詳しい売場研究家・石山真紀さんによる新連載。今回はスーパーマーケット各社が出しているプライベートブランド(以下、PB)を中心に、冷凍野菜の特徴と上手な活用術を紐解いてもらいます。

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野菜の価格が高い今だからこそ注目したい冷凍野菜

 猛暑もひと段落し、ようやく秋らしい気候になってきました。ただ、スーパーマーケットの青果売り場に並ぶ野菜が例年よりも高騰し、家計に打撃を与えています。

 価格高騰の主な理由は高温や台風、大雨など悪天候による野菜の生育不良や収穫量の低下。また、ほかの食品同様、エネルギー価格や人件費の高騰によって輸送費も上昇しており、複合的な理由から野菜の価格は今も不安定な状態が続いています。

 こうした環境で家計の強い味方となるのが、冷凍食品売り場で販売されている冷凍野菜です。冷凍食品というと、フライドポテトやお弁当用のコロッケ、チャーハンやパスタ、アイスクリームなど、すぐ食べられる即食性の高い商品を想像する人が多いでしょう。

 ただ、店頭にはブロッコリーやホウレン草をはじめ、さまざまな冷凍野菜が並んでいます。とくに大手スーパーは自社のPBで冷凍野菜を数多く展開しており、お財布にも優しい価格帯が魅力のひとつです。

あえて冷凍野菜を選ぶメリットとは?

 冷凍野菜の積極的な活用をおすすめする理由としては、3つのメリットが挙げられます。

1. 日持ちの良さ
 冷凍野菜の最大の魅力は、なんといっても日持ちの良さ。生野菜の場合、1束や1袋で購入すると「傷む前に使い切るには、どんな献立にしよう……」と頭をひねりがちです。それが冷凍野菜なら、無理に使い切る必要はなく、使いたいものを使いたい分だけ使うことができます。さまざまな野菜がミックスされた商品も多く、「いろいろな野菜を少しずつ使いたい」ときにも便利です。

2. 価格の安定感
 生の野菜は天候などの影響で価格が変動しやすいですが、冷凍野菜は旬の時期に大量に収穫したものを冷凍。また、冷凍野菜は海外産の野菜を使った商品も多く、価格の変動を受けにくくなっています。

3. 下処理済みの簡便性の高さ
 冷凍野菜は使いやすい大きさにカットされているだけでなく、下ゆでや素揚げなど、料理に使いやすいよう下処理済みの商品がほとんど。レンジで解凍するほか、そのまますぐ調理に使えるものが多く、料理時間の短縮にもつながります。