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「認知症の母が、6人分の寿司を買ってきてしまった!」 息子とふたり暮らし…思いがけないサプライズに感動の声 「涙が止まらない」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

目が覚めたらテーブルに置かれていた6人分のお寿司

母親が誕生日に買ってきてくれた6人分のお寿司【写真提供:じゃどさん(@judsan12)さん】
母親が誕生日に買ってきてくれた6人分のお寿司【写真提供:じゃどさん(@judsan12)さん】

 じゃどさんさんは現在、親の介護をしながらうつ病の療養中。「同じような精神疾患を持つ方の力になりたい、健常者の方にも優しさや幸せを届けたい」という思いから、Xでは日々の気づきや生き様を発信しています。

 話題の投稿がされた日、じゃどさんがうたた寝をしている間に、母親がひとりで買い物へ。目覚めてリビングに行くと、帰宅した母親がテーブルに寿司を置いて、値引きシールをはがそうとしていたところだったといいます。

「初めは寿司の量に驚きました。ふたりしか食べないのになんで? と。母の真意はわかりませんし、自分でも覚えていないと思います。ただ、母の中では、亡くなった父も遠方にいる姉も、まだ家にいる気がしているようです。家族で誕生日を祝っていた頃を思い出し、懐かしく思いました」

 誕生日に6人分の寿司でサプライズされたじゃどさんさん。「さすがに6人前は一度では食べ切れないので、生寿司はふたりで食べましたが、納豆巻きといなり寿司は翌朝の朝食になりました」といいます。投稿への大反響に「たくさんの方にコメントをいただき、大変温かい気持ちになれました」と思いを語ってくれました。

父を看取り、母の介護を行うなかでお迎えしたコテツくん

 母親に認知症の兆候が出始めたのは、4年ほど前。父親が要介護認定を受けた頃で、渋る母親を病院に連れていきました。3年ほど前には医師のすすめもあり、母親の要介護認定を受けたといいます。昨年は、父親を家で看取りました。

「父が亡くなってから、母は妄想が激しくなりました。基本的に母をひとりで買い物には行かせないようにしているのですが……。まだ徘徊はないので、今まで出かけて帰ってこられなくなったことはありませんが、いつ始まるかわかりません」

 そんな日常のなかで、素敵な「出会い」があったそう。その相手は、保護猫で推定11か月の男の子「コテツ」くんです。

ひとめ惚れしてお迎えしたコテツくん【写真提供:じゃどさん(@judsan12)さん】
ひとめ惚れしてお迎えしたコテツくん【写真提供:じゃどさん(@judsan12)さん】

「もともと我が家では、猫や犬を飼っていたのですが、12年前に最後の犬を看取ってからは、父が病気がちになったこともあって動物を飼うのをやめていました。しかし、父が亡くなってから寂しそうな母を見て、猫を飼おうと思ったんです」

 出会いのきっかけは、なんと、じゃどさんさんの夢。昔、家族で飼っていた先代猫が子猫を連れて夢に現れたそうです。気になって市の保護センターを訪れたところ、足を怪我して保護された子猫がいました。「抱っこをさせてもらうと『ゴロゴロ』と鳴きましたので、ひとめ惚れで引き取ってきました」

 コテツくんは、少しやんちゃですが人見知りせず、誰にでも懐くのだとか。新しい家族との暮らしが、母親の毎日に癒やしと彩りを添えてくれているようです。

(Hint-Pot編集部)