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「つらい思いをする女性をなくしたい」 にしたんARTクリニック西村社長、不妊治療と女性支援に全力を注ぐワケ
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国内最大規模となる12院を全国で展開する不妊治療専門クリニック「にしたんARTクリニック」が、12日に都内で「女性活躍推進の未来を語る ~企業と共に歩む新たな支援のカタチ~」と題したイベントを開催。女性がキャリアを損なうことなく、ひとりひとりの事情に合わせた治療を実施できる環境の大切さや女性活躍推進の未来について、登壇者とともに語り合いました。
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クリニック開設のきっかけは西村社長のアメリカでの実体験
今回のイベントは、日本をより女性が活躍できる国にするための啓蒙活動を行う「にしたんARTクリニック」が、3月8日の国際女性デーに合わせて開催したもの。イベント冒頭では、にしたんARTクリニックの運営を支援するエクスコムグローバル株式会社の西村誠司社長が、クリニック開設に至った経緯を話しました。西村社長がアメリカで働いていた時に、夫人と不妊治療を受け、第3子となる長女を授かった経験があるといいます。
アメリカでの先進的な治療や検査などを目の当たりにして、「帰国したら不妊治療に携わりたい」との想いを抱き、2022年6月に新宿で「にしたんARTクリニック新宿院」を開院し、今では国内最大規模となる12院を全国で展開しています。
「つらい思いをする女性をなくしたい」という西村社長の想いから、にしたんARTクリニックではさまざまな工夫をしています。女性の体のサイクルに合わせた通院が必要なため、平日は22時まで診療と、働く女性も通いやすく安心です。治療や精神面のサポートをするために、“不妊カウンセラー”が通院する人たちを支えているのも、心強いポイントです。
1000社以上に健康支援サービスを無償提供

さらに、にしたんARTクリニックでは、企業向けに女性活躍推進や健康経営の一環として、健康支援サービスを無償提供しています。2023年4月からスタートし、現在では1000社を超える企業が導入。仕事と妊活の両立に悩む女性をサポートしています。
サービスの内容は、卵巣内にどのくらいの卵子が残っているかの目安を把握する「AMH検査」の無料提供や、「相談窓口」を無料開設するなど。すぐに不妊治療を考えていなくても、卵子凍結の相談や現在の体の状態を確認することができます。
働く女性がキャリアを損なうことなく、生殖補助医療にふれる機会が増えることは、企業にとっても社会にとっても大きなことといえます。
にしたんARTクリニックのドクターは「患者さんの気持ちに寄り添い、孤立させず、環境を整えること」を大事にしていると、西村社長はいいます。不妊治療をすることは、技術的なことだけではなく、社会全体のサポートや精神面の安定が必要であると訴えました。
今回のイベントでは「女性活躍推進における取組事例紹介」も行われ、にしたんARTクリニックの健康支援サービスを実際に導入している株式会社テレビ朝日、パナソニック コネクト株式会社、バリュエンスホールディングス株式会社の人事担当者が登壇。3社の事例を紹介しながら、企業として一緒に働く女性に寄り添う環境を整えることの大切さを伝えました。
(Hint-Pot編集部)