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「なんだ、このミニバスは!?」 自動車大国のドイツ人パパ 日本で人気の車種に興味津々になったワケ
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ドイツ人の夫・ベンさんが気になる日本の車事情
ベンさんもまた、ノアくんとは異なる場面で驚きを見せていたそうです。
「日本の車の形に驚いていました。『なんでみんな四角いんだ!』みたいな(笑)。ドイツではセダン型の車が多いのですが、日本の車はコンパクトだけど高さがある車が多い印象だったようで、日本でレンタルした車にも『なんだ、このミニバスは!?』という感じでした。また、スライド式のドアが多いのにも驚いたみたいです」
とくに都市部は、道路幅や駐車スペースが限られていることも多い日本。そのため、小回りが利きつつも車内空間が広く、乗り降りも楽なボックス型の車が支持されています。一方、舞さんたちの住むドイツでは「アウトバーン」と呼ばれる自動車高速道路が整備されており、快適かつ安全に走るため、セダン型やステーションワゴン、SUVなどのほうが人気を集めています。
自動車大国・ドイツ出身のベンさんは、日本の車事情から目が離せない様子でした。
「駐車場自体が小さいし、『数台しか停められないところになんでコインパーキングを作るの?』という感じでした。また、海外では前向き駐車ばかりですが、日本は後ろ向き駐車が多くて『なんで?』ということもありました」
日本では、駐車場から出るときの安全や、周囲への配慮を優先することが多いでしょう。一方、駐車スペースが比較的広いドイツでは、駐車するときの利便性やトランクに積んだ荷物の出し入れのしやすさなどを重視し、前向き駐車が主流のようです。
育児世代の課題も 海外と日本の違い
さらに、育児世代ならではの気づきもありました。
「ドイツでは、生後6か月くらいまでの赤ちゃんのベビーカーはバシネットタイプ(ベッドタイプ)が流行っているんですが、日本は抱っこ紐を使っている方が多いと感じました。夫は『ベビーカーもコンパクトだよね』と言っていました。同じ母親として、日本のお母さんたちは人の邪魔にならないように頑張っているのかなと感じましたね」
日本では原則、ベビーカーをたたまずに電車やバスを利用可能とするガイドラインを国土交通省が出す一方、ベビーカー利用者に対する周囲の理解や配慮、手助けなどを課題としています。子連れでも移動しやすい環境を実現するための取り組みが行われていますが、舞さん家族が住むドイツとは違いがあったようです。
(Hint-Pot編集部)