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からだ・美容

美容師が繰り返し「しみないですか?」と聞く深いワケ ヘアカラーがしみる原因や対策を現役美容師に聞いた

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

美容室でのパッチテスト 「お客様のご都合の面で難しい」

 家庭でセルフカラーをするときはもちろん、本来であれば美容室でも、事前にアレルギー症状が出ないかを確認するパッチテストが必要です。絆創膏などに少量のカラー剤を塗布して二の腕に貼りつけ、24~48時間後にはがし、赤身や膨らみが出ないかを確認するのが正しい方法だそう。

 ただし、美容室の施術では「『今日はパッチテストをして、明日か明後日にまた来てください』というのは、お客様のご都合の面で難しい。実際にご希望される方は、2年に1人いるかどうかという状況ですね」と話すアミさん。家庭のセルフカラーでも、面倒に感じてパッチテストをやらない人が多いと懸念を示し、業界の裏話を明かしてくれました。

「もしも、カラー剤によるアレルギーが出た場合のため、メーカーや美容室は保険に加入しています。仮にパッチテストをしたとしても、リスクをゼロにはできない面があるので」

 トラブル自体が頻発しているわけではないですが、そうした背景もあり、美容師はしつこく「しみないですか?」と聞く面があるというアミさん。しみるのがひどくなかったり、あとから少しかゆみを感じたりする程度で、症状があまり深刻ではないことから、「こういうもの」と思い込んでアレルギーに気づいていない人もいるといいます。

「あるとき突然、強く症状が出る可能性もあるので、異変を感じたら検査してみることをおすすめしたいですね」と話し、安全にヘアカラーを楽しんでもらうためにも、十分に注意してほしいと改めて呼びかけました。

(Hint-Pot編集部)