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「あまりの文化の違いに呆然」 日本人ママがハワイの遠足で驚愕した理由 日本のお弁当との大きな違いとは

公開日:  /  更新日:

著者:i-know

繰り返し使えるお弁当箱に、色とりどりのおかずが詰まった日本のお弁当(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
繰り返し使えるお弁当箱に、色とりどりのおかずが詰まった日本のお弁当(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 アメリカ・ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現地で2人の子どもを育てている46歳・主婦ライターのi-know(いのう)さん。ハワイの小学校で、過去一番カルチャーショックを受けたことがありました。第38回は「アメリカ式、遠足弁当」です。

 ◇ ◇ ◇

お弁当の条件は「すべて捨てられるもの」

 子どもをハワイの小学校に通わせて、大きなカルチャーショックを受けたことのひとつが、遠足に持っていくお弁当についてです。

 ある日、息子が学校から持って帰ったプリントに、お弁当に関してこんな指示があり、驚きました。それは「パッケージ類やバッグなどは、食べ終わったあとにすべて捨てられるものであること」というもの。

 思い返せば、日本の小学校に通っていた私にとって、遠足の日にかわいいキャラクターのお弁当箱や箸箱を持って行くのはうれしいことでした。中身も、家の食卓ではほとんど見たことのないタコさんウインナーが入っていたり、野菜の緑や卵焼きの黄色など色鮮やかだったり……。遠足のお弁当は普段、学校で食べる給食とも違って特別感があり、とてもワクワクするものでした。

 そんな私の価値観において“すべて捨てられるお弁当”という意味が理解できず、ハワイ育ちの夫に聞いてみました。

 すると「ファスナー付き保存袋の中にサンドイッチを入れる。そして、リンゴ丸ごと、スナック菓子、パック入りのジュースを茶色い紙袋に入れる。箸やフォークは必要なし。それが、ハワイの定番の遠足弁当だよ」とのこと。

 つまり、遠足に行った先で、お弁当を食べ終わったあとに出るすべてのゴミを捨てて帰るのが、ハワイ流なのです。

ハワイ流のお弁当はたった2分で完成!

マヨネーズを塗ったパンにターキーハムをのせた状態【写真:i-know】
マヨネーズを塗ったパンにターキーハムをのせた状態【写真:i-know】

 では、作り方をご紹介しましょう。

1. サンドイッチ用のパンにマヨネーズを塗り、ターキーハムを挟む
2. サンドイッチをファスナー付き保存袋に入れる
3. 小袋のスナック菓子、パック入りのジュース、そしてサンドイッチが入った袋を茶色の紙袋に入れる
4. 茶色の紙袋に、大きく名前を書く

 以上で完成です。たった2分で作り終わりました。

サンドイッチにジャストサイズ。専用のファスナー付き保存袋【写真:i-know】
サンドイッチにジャストサイズ。専用のファスナー付き保存袋【写真:i-know】

 それまでの私の人生で、サンドイッチはお弁当箱や保存容器に入れて持ち運んでいたので、ファスナー付き保存袋に入れるのは生まれて初めて。いざサンドイッチを入れてみると、気持ちが良いほど袋にぴったり収まるではありませんか!

 お弁当にぴったりの、サンドイッチ専用の保存袋も売られているから驚きです。また、茶色の紙袋は子どもの工作にもよく使われますし、どのスーパーマーケットでも販売されています。そういえば昔のアメリカ映画で、ティーンエイジャーがこんな袋を持って学校に登校するシーンを見かけたような……。最近は、おしゃれなランチバッグを持っている人しか見かけませんが。