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「瞬間接着剤等によるやけどに注意!」 ティッシュなど繊維質に染み込むと170度の高温になることも 消費者庁が注意喚起
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強い接着力や速乾性があり、さまざまな場面で便利な瞬間接着剤。ちょっとした修繕や工作などに、活用することも多いでしょう。ただし、使い方を誤るとけがにつながるおそれも。「消費者庁 みんなの消費安全ナビ」の公式X(ツイッター)アカウント(@caa_kodomo)では、瞬間接着剤などによるやけどについて注意喚起しています。
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「瞬間接着剤やつけ爪用接着剤」などが発熱
「瞬間接着剤等によるやけどに注意!」との書き出しの投稿には、つけ爪をするための接着剤が手に付いてしまい、ティシュで拭き取ろうとして慌てふためく女性のイラストが添えられています。
接着剤が付着した部分が赤くなった部分と、拭き取ったティッシュは焦げたように茶色くなり、どちらからも煙が。とても高温になっているようです。
投稿によると、「瞬間接着剤やつけ爪用接着剤等が繊維質のものに染み込むと、化学反応で発熱し、やけどをするおそれが」あるとのことで、使用する際の注意点を2つ紹介しています。
○ティッシュペーパーや布などに染み込ませない
○衣類に付着したら大量の水をかける
やけど以外に乳幼児の誤飲事故も
瞬間接着剤が原因となった事故には、こうしたやけど以外にも。同庁が医療機関から提供された事故情報によると、乳幼児が接着剤を誤飲する事故も起きているようです。
「市販の強力接着剤のチューブを口の中に入れて、噛んでいるのを保護者が発見した。少量のおう吐があり、口内に接着剤が付着していたので救急要請した」(1歳)
「子どもが急に泣いたので見たところ、手と口の周りに白いものが付いており、そばに瞬間接着剤が落ちていた。歯の裏や舌にも接着剤が付着していた。ソファをよじ登って出窓に置いてあった瞬間接着剤をかじってしまったようだ」(1歳)
こうした報告を受け、兄弟・姉妹のいる家庭では、上の子どもが工作等で接着剤を使用する際は、下の子どもが近づかないよう注意を呼びかけ。また、「接着剤を使った後はきちんと片付け、下の子どもの手の届かないところに保管するように注意しましょう」と促しています。
身近に活用するもので起きる事故を防ぐため、特性を理解し安全に使いたいですね。
(Hint-Pot編集部)