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「10ドルを超えることはそうない」 アメリカ人が“本場”で体験し再認識 「すごくうれしかった」身近な日本食とは

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著者:Hint-Pot編集部

アメリカからやってきたデニスさん【写真:Hint-Pot編集部】
アメリカからやってきたデニスさん【写真:Hint-Pot編集部】

 いまや世界中で親しまれている、日本の食べ物。ただ、カリフォルニアロールのように、海外の日本食は“別物”ということが少なくありません。念願の訪日を果たしたアメリカ人は、母国でも親しんでいる日本食を“本場”で体験。おいしさ以外にも、うれしくなったことがありました。いったい、何を食べ、どうして喜びを覚えたのでしょうか。

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東京は移動が便利 どこへ行くにも歩けるため「痩せたかも」

 アメリカのフロリダ州オーランドから日本を訪れたデニスさん。兄夫婦と一緒に3人で旅行を楽しんでいて、2週間の滞在では東京と関東近郊をめぐる予定です。

 実は、最初に訪日を計画したのは5年ほど前。コロナ禍で叶わなかった旅を実現できたと、笑顔で話します。すでに東京の有名観光スポットをいくつもめぐったそうで、母国との違いを感じつつ、日本を満喫していました。

「東京は清潔で便利。駅が至るところにあってすごく快適だね。僕が住んでいるオーランドは車社会だから、どこへ行くにも車やバスが必要。東京だと歩けちゃうから、今まで『こんなに歩いたことないんじゃないか』というくらい歩いているよ。痩せたかもしれない(笑)」

「アメリカでラーメンを食べようと思うと…」

 もともと日本の食べ物が好きで、アメリカでもよく食べているというデニスさん。日本での食事も堪能しています。

「アメリカでラーメンを食べようと思うと、僕の地元だと1杯16ドルはする。僕からすると、ラーメンはラグジュアリーな食べ物かな」と笑い、母国ではちょっとした贅沢として食べるラーメンも、日本では気軽に楽しんでいました。

 そんなデニスさんが地元で親しんでいる日本の味は、同じ麺類でも別のもの。「より身近な日本の食べ物は、うどん。10ドルを超えることはそうないしね」と話し、お気に入りで普段から地元で食べているといいます。

 ちなみに、4月22日時点で1ドルは約139円。16ドルで2000円を超えるラーメンよりも、1500円以内で食べられるうどんのほうが身近に感じるのも納得です。

 実は、ラーメンと同様にうどんも、日本のチェーン店が海外進出し人気に。デニスさんの母国・アメリカには、日本の大手チェーンがいくつも出店しています。もちろん、日本と同じ価格ではありませんが、日本でも店が違うとメニューが違うように価格帯もさまざま。6ドルほどから食べられる店もあれば、25ドルを超える高級うどんや、高額な和牛コースがメニューにある店も。デニスさんの“行きつけ”は、日本から海外進出した店ではないかもしれませんが、比較的リーズナブルな価格帯で楽しめているようです。

 デニスさんに、“本場”で食べたうどんの感想を聞くと「日本で食べると本当においしいけど、普段アメリカで食べているうどんも、味はちゃんと日本のうどんと同じだと再認識できて、すごくうれしかった」とにっこり。地元で愛しているうどんが“別物”ではないと確かめられて、喜んでいました。

 日本食を身近に感じているからこそ、新たなお気に入りを見つけるため、滞在中は日本ならではの食事をたくさん楽しんでほしいですね。

(Hint-Pot編集部)