ライフスタイル
空き巣は事前の下見から─旅行・帰省前にやっておきたい防犯対策
公開日: / 更新日:
防犯の“まとめ”は「走るカレー」

自宅を長期間留守にする前、具体的に何から手をつければ良いかわからない──と悩む人も多いでしょう。そんなときに役立つのが、セコムが考案した防犯フレーズ「走るカレー」です。覚えやすい6つの頭文字が、防犯対策の基本をわかりやすくまとめています。
は:配達物を止めておく(新聞は配達を止め、郵便物は不在留め置きの手続きを)
し:照明のタイマー設定で在宅を装う(夜間に照明をつくよう設定。門扉を常夜灯にする)
る:留守番電話の応答は「在宅中」に設定する。スマートフォン転送も有効(固定電話に電話をかけ、留守かどうかを確認する空き巣もいるため)
か:カギはしっかりかける。1ドア2ロック・窓に補助錠も(防犯ガラス・防犯フィルムにしておけばなお安心)
れ:連絡を、信頼できる近隣や親族に(万が一の対応に備え、不在期間と連絡先を共有しておく)
え:SNSはすべて事後投稿(不在をリアルタイムで知らせない)
照明のタイマー設定は、設備によってはすぐに実践できないかもしれません。濱田さんによると、設定のあるタイプに限られますが、テレビをタイマーでつける方法があります。また、「長期不在のときに雨戸やシャッターを閉めると、不在が目立つのでは?」と心配する人もいるでしょう。侵入にひと手間かけさせることが大切なので、閉めていくことをおすすめします。
「雨戸やシャッターは閉めて、必ずロックしてください。閉めていても、カギが甘ければ意味がありません。シャッターがない場合は、レースカーテンだけでも閉めて、室内が丸見えにならないようにしましょう」
防犯対策は、どれかひとつができないとダメというものではありません。施錠の徹底や、不在を悟られない方法を徹底するなど「一つひとつは簡単なことですが、積み重ねが大きな防犯になります。『走るカレー』を旅行や帰省のチェックリスト代わりに活用していただければと思います」と濱田さんは呼びかけます。
自分でできる対策をきちんと行っておくことが、家族や財産を守る第一歩になります。旅行の準備と一緒に、防犯対策もしっかり整えて出かけましょう。
(Hint-Pot編集部)
