仕事・人生
元フジテレビアナウンサー・中村江里子さん ドタキャン3度もフランス人夫からの猛烈アプローチに根負け 24年にわたる国際結婚生活円満の秘訣
公開日: / 更新日:

今年で国際結婚24年目を迎える、フランス・パリ在住のフリーアナウンサー・中村江里子さん。3月、フランス人の夫と日本滞在中に、東京タワーをバックに撮影したツーショット写真がインスタグラムで話題を呼びました。今回は、そんな中村さんにインタビュー。1回目は、夫のシャルル・エドワード・バルトさんとの出会いから国際結婚まで、そしてこれまでを振り返って感じることなどをお伝えします。
◇ ◇ ◇
偶然の連続で交際へ
フリーアナウンサーの中村江里子さんがフランス人のシャルル・エドワードさんと出会ったのは1997年。来日していたシャルル・エドワードさんとホテルのエレベーターで乗り合わせたのが始まりでした。とくに会話をしたわけでもないのに、身長が196センチもあったことから「ブロンドのふわふわした髪の毛が印象的で記憶していた」と江里子さんは当時を振り返ります。以降、交際までは不思議な偶然の連続でした。
2度目の偶然は、パリに一人旅をしたとき。現地の知人から昼食で同僚として紹介されたのがシャルル・エドワードさんでした。東京のエレベーターで江里子さんと乗り合わせたことは覚えていたそうで、互いに「あっ」となったものの、その場はとくに進展なし。江里子さんは旅を満喫し、帰国します。
その数か月後。3度目の偶然が訪れました。転勤で東京に住むことになったシャルル・エドワードさんと、あるパーティーの場で再会を果たします。「食事でもいかがですか?」と名刺を差し出されて交換したそう。すると、シャルル・エドワードさんから「会社の番号では多分あなたにつないでもらえないだろうから、携帯番号を教えてください」と言われて連絡先を教えました。その後結局、「3回もドタキャンしてしまった」という江里子さん。しかし、シャルル・エドワードさんの猛アプローチが始まります。
あるとき、パリへ一人旅に出た江里子さんのホテルの部屋に、大きなバラの花束が届きます。江里子さんのパリ旅行を知ったシャルル・エドワードさんが、共通の知り合いから江里子さんの滞在先を聞き、東京からパリの生花店さんへ連絡、バラの花束をホテルに届けてもらったのです。さらに共通の知人に頼み、あるお店に江里子さんを連れていくように頼むと、なんとそのお店は偶然にも、江里子さんがパリに来るたびに必ず1足ずつ靴を購入していたいきつけの靴店でした。
奇しくも江里子さんが選んだ靴は、シャルル・エドワードさんが江里子さんに贈りたいと思っていた靴。支払いの際、「ムッシュバルトからのギフトです」と思いがけないサプライズでした。ドタキャンを繰り返していた江里子さんは、その夜、パリから東京にいるシャルル・エドワードさんに電話でお礼を伝えると同時に、帰国したら食事をする約束をしました。
パリで迷いのない国際結婚へ
1999年に、シャルル・エドワードさんの帰国が決まると、「一緒にフランスに行きませんか」と誘われます。8年勤めたテレビ局を退社したばかりだった江里子さんはそのとき30歳。結婚するかは別として、パリに住んでみるのもいいなと、同行することになりました。
その間、日仏を往復しながら仕事を続け、2001年に結婚。3人の子の母に。すくすくと成長した3人は今年、節目を迎えます。長女は大学卒業、長男は高校卒業、次女は高校進学。「4年後には子どもたち全員が成人してしまい、次々と手を離れていくのが寂しい」と語ります。今年で結婚24年。国際結婚を振り返り、次のように話しました。
「国際結婚に迷いはありませんでした。日本人同士でも、育った環境が違えば理解し合うのに時間がかかるもの。相手の文化を認めようと努力する国際結婚のほうが、かえって理解が深まるのではないでしょうか」