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仕事・人生

元フジテレビアナウンサー・中村江里子さん ドタキャン3度もフランス人夫からの猛烈アプローチに根負け 24年にわたる国際結婚生活円満の秘訣

公開日:  /  更新日:

著者:Miki D'Angelo Yamashita

けんかしても何事もなかったように話しかけてくる夫

 国際結婚だからけんかになるということはなく、夫婦げんかの理由は、日本人同士の夫婦と変わりません。

「いつもけんかを吹っかけるのは私からかも。言いたいことは言わないと! とはいえ、フランス生活が長くなってもけんかに使うフランス語は、多分幼稚園生レベルなのではないかな? お互いに言いたいことを言い合って、もちろん、険悪なムードになることはありますが、夫は忘れっぽいので、こちらが怒っていてもしばらくするといつも通りに接してきて、ガクッとなります。夫は自分が言ったことをなぜかすっかり忘れてしまうんですよ。逆に私はしっかり覚えている(笑)。こちらはプンプンしているのに、あちらはケロッとしているという状態をもう何十年も繰り返してきたので慣れました。だからこそお互いに言いたいことは、仮に険悪になることがあってもきちんと相手に伝えるようにしています」

子どもたちが小さかった頃は土曜日昼を夫婦時間に

 子どもたちが小さかった頃、土曜日だけはシッターさんを頼んで、ランチにふたりで行くことを決めていました。夫婦の時間を大切にする、フランスならではの習慣を楽しんでいたと振り返ります。

 子どもたちも成長し、今年3月の東京滞在は、22年ぶりに夫婦だけでした。シャルル・エドワードさんの事業である化粧品ブランド「エヴィドンス ドゥ ボーテ」のプロモーションもあっての来日ですが、合間に合羽橋で買い物をしたい、美術館を回りたいなど計画は立てていたそう。しかし、会いたい友人や東京の家族との時間、短い滞在でできることは限られ、結局予定したことはできずじまいでした。次回はもっと長く滞在をしたいそうです。

 それでも、テラス席のあるお店でゆっくりランチをして、普段とは違う夫婦時間を過ごすことができ、東京滞在を満喫したようです。

 インタビューの2回目は、フランスでの育児についてお話しいただきます。

(Miki D’Angelo Yamashita)

Miki D’Angelo Yamashita

コロンビア大学大学院国際政治学修士、パリ政治学院欧州政治学修士。新聞社にて、新聞記者、雑誌編集記者、書籍編集として勤務。外信部、ニューヨーク支局、パリ支局、文化部、書籍編集部、週刊誌にて、国際情勢、文化一般を取材執筆。