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勝手に家へ上がり込む義姉にうんざり…止めない夫に対処法は 夫婦カウンセラーがアドバイス
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教えてくれた人:夫婦カウンセラー・原嶋 めぐみ

結婚して親族になったとはいえ、あくまでも他人同士と感じている人も多い「義理の兄弟姉妹」。目立ったトラブルになっていなくても、心の中で「嫌い!」と感じている、なんて人も少なくないのではないでしょうか。そんな悩みを打ち明けてくれたのは、夫の姉とのトラブルから、夫婦間の問題にまで発展してしまったという20代女性。夫婦カウンセラーのアドバイスとともにお届けします。
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義姉をしっかりと拒絶しない夫にモヤモヤ
「義理の姉が厄介なんです」
溜息交じりに話し出したのは、茨城県在住の富谷佳奈さん(仮名・24歳)。職場のつながりで知り合った4歳年上の夫と2年前に結婚。マイホームを購入するため節約に精を出す毎日です。
そんな佳奈さんを悩ませているのが、夫の2歳上の義姉です。義姉は独身で、義理の実家に住んでいます。ところが仕事が終わると、義理の両親に預けていた合鍵を使って、毎日のように佳奈さん宅へと上がり込んでいるそうです。
「夫も私も留守なのに、勝手に家に入って、冷蔵庫のビールやチューハイを飲みながら、私たちが帰ってくるまでテレビゲームをしているんです。調べたら、我が家にあるほぼすべてのゲームに、義姉の名前でセーブをした跡があって、何なのこの人!? って、超気持ち悪くなりました」
もはや住み着いているような状態に、勝手に家に上がるのはやめてほしいと伝えた佳奈さんと夫。すると、義理の実家にはゲーム機がないから嫌だと言い訳をされたそうです。そこで佳奈さんは、独身時代の貯金からお金を出して、家にあるのと同じゲーム機をプレゼントしました。
「それなのに変わらず家に来るんですよ。信じられないですよね。夫に合鍵を取り上げるよう言っても、義姉に対して強く出られないようです」
酒類のストックをやめてみたものの、義姉は自分でビールをたくさん買いこんでくるように。夫はそれを喜び「酒代がかからなくなったんだからいいじゃん」と言い出しました。
「どうやら私がなぜ怒っているのかわからないみたいです。ほかの面ではとても良い人なのですが……。早めに離婚をしたほうが良いのか悩んでいます」
第三者を入れるなど、夫に事の重大さをわからせることが大切
夫婦カウンセラーの原嶋さんは、義姉が佳奈さん宅に入り浸っている状況は、なぜおかしいのか、第三者を交えて、夫に理解してもらうべきだといいます。
「夫は血のつながった姉弟なので、佳奈さんが嫌がっていることがいまいち理解できていないのだと思います。夫の頭が上がらない知人を頼り、ガツンと叱ってもらうと良いでしょう」
また、義姉がなぜ佳奈さん宅へ固執するのかを調べて、その問題解決をサポートしてあげるのも有効だと原嶋さん。
「義理の両親と関係が良くなく、佳奈さん夫婦の家が唯一の逃げ場になっているなど、義姉が毎晩来たがるのには何かしら原因があるはずです。ただ、中途半端に手を出すと、さらに依存されてしまう可能性も。夫と今後も結婚生活を送りたいのであれば、夫婦で今後の方向性をしっかりと話し合うことが大切です」
(和栗 恵)