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「私62歳、まだ使ってる…」 昭和の小学校で購入したきれいなままの道具に反響 「私もまだ…」の報告も続出

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

大小さまざまなアイテムがある裁縫道具(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
大小さまざまなアイテムがある裁縫道具(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 裁ちバサミや色とりどりの糸、落としたら探すのが大変な細い針など、たくさんの種類がある裁縫道具。細かなアイテムも多く、使いやすいよう裁縫箱にまとめて保管している人が多いでしょう。X(ツイッター)では、長年にわたり愛用している裁縫箱の写真が9.2万件もの“いいね”を集め、大きな反響を呼んでいます。投稿者のカリノ トウコ(@linoleums)さんに詳しいお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

「大事に使ってこられたことがわかります…」

「小学校で購入した裁縫セット、私62歳、まだ使ってる……
昭和のだから裁ちバサミのカバーや指抜きが本革製。まち針のお花の裏に一つひとつ名前が書いてある」

 そんなコメントとともに投稿された写真には、かわいらしい裁縫箱が写っています。フタを開けて、上段に入っているものが見える様子。持ち手が黒い大きめの裁ちバサミ、赤やピンクのフチがついた革製の指ぬき、針刺しには糸のついた縫い針やカラフルな待ち針など、大切に使っていることが伝わってきます。

 箱のフタには、ちぎり絵風のアジサイがデザインされていて、シンプルでおしゃれ。道具も箱もとてもきれいな状態で、長い年月を経たものには見えません。

 小学生の頃から愛用されている素敵な裁縫箱に、9.2万件もの“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には、「結局、こういう流行り廃りのない昔ながらのものが一番長く使えますよね」「50年経ってもきれいなままですね。貴重なお裁縫セット。大事に使ってこられたことがわかります……」「私アラフィフですが、昭和の裁縫セット健在・現役です。ものが良かったんですかねえ?」などの声が。

 また、「私もまだ使っています」と、多くの裁縫箱の写真も寄せられています。

購入時は「あまり好みではありませんでした」

 小学生のときに学校の教材として購入した裁縫箱を披露したカリノさん。10代の頃からレトロな製品が好きで、「物を買うときには、一生もののつもりで選んで買うことが多いので、家の中には数十年単位で長年愛用しているものがほとんどです」と話します。

「一番古い愛用品だと、親元を離れるときに持ってきた昭和30年代のレトロモダンなカトラリーや食器、セルロイドのハンガーなどでしょうか」と、裁縫箱以外にも素敵なものに囲まれているようです。

 実は「当時の感覚では、レトロ感のなかったこの裁縫箱があまり好みではありませんでした」と明かしたカリノさん。購入申し込み時に2種類の絵柄から選ぶようになっていましたが、どちらも好みではなく「こっちのほうがまだいいかな」と消去法で決めたそうです。

 そんな裁縫箱を撮影して投稿したのは、40代の人が同じように学校で買った裁縫セットを今も使っているとの投稿を見たため。「ちょうどそばに、小学生のときに学校で買った裁縫箱があったので」と引用リポストしました。

小学校の教材として購入し、今もきれいな状態の裁縫箱【写真提供:カリノ トウコ(@linoleums)さん】
小学校の教材として購入し、今もきれいな状態の裁縫箱【写真提供:カリノ トウコ(@linoleums)さん】

 投稿した写真には写っていない、箱の下段に入っているものを含め、消耗品以外はほとんど当時のままのものだそう。買い足したり、入れ替えたりしたものも、長く使っているといいます。

「右上の小さな針の包みは、たぶん私が中学生くらい、50年近く前に私が母にあげたもので、数年前に母の遺品の裁縫道具を整理したときに見つけて持ってきたものです。その横の糸切りバサミは、確か30~40年前くらいに、もともと入っていたものが切れなくなっていたので入れ替えました」

 使い捨てにされてしまうものが多いなか、ひとつのものを長く丁寧に使い続けるのは素敵なこと。これからも長年の愛用品を大切にしながら、楽しんでくださいね。

(Hint-Pot編集部)