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義姉が年に4度も長期滞在…夫婦のプライベートにも口出してきてうんざり 離婚すべき? 夫婦カウンセラーがアドバイス
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教えてくれた人:夫婦カウンセラー・原嶋 めぐみ

きょうだい仲は良いに越したことはありませんが、いきすぎてしまうと夫婦のすれ違いの原因になることがあるようです。今回、お話を伺ったのは、夫が姉を優先しすぎて愛情が枯渇しそうになっているという女性。夫婦カウンセラーのアドバイスとともにお届けします。
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海外駐在夫婦 夫が義姉ばかりを贔屓する?
「私たち夫婦は、双方の仕事の都合でシンガポール在住。それぞれ給料はまずまずですが、シンガポールは日本では考えられないほど物価高。駐在で給料が上乗せされているとはいえ追いつくはずもなく、いつか子どもも欲しいので、慎ましく暮らしてなんとかしのいでいます」
義姉との関係に悩んでいるという、渋井帆奈さん(仮名・20代後半)。義姉は、帆奈さん夫妻がシンガポールに住んでいるのをこれ幸いとばかりに、年3~4回の頻度で遊びに来るそうです。
遊びに来るたびに義姉は、空港への送り迎えをお願いしてきます。さらに、帆奈さんの夫もせっかく遠いところを来てくれているからと、バクテーの有名店や、チリクラブで有名なホテルに連れて行ってごちそうするなど、お金を出すことが多いのだとか。
「先日も、私ですら連れて行ってもらったことがない高級レストランに2人で行っていました。あとからカードの明細を見てびっくり。10万円以上かかっていたんです」
義姉は毎回、お姫様気分が味わえることもあり、冗談交じりとはいえ「シンガポールに越してきちゃおうかなー。そうしたらここに住ませてね」と言い出す始末。さらに、いくら仲が良い姉弟であっても信じられないと、心の底からドン引きしてしまった出来事がありました。
「義姉が頻繁に長期間宿泊することもあって、セックスレスになってしまったんです。夫はそのことを義姉に相談していたみたいで、2人で家にいたとき『ちゃんと相手してあげて』と言われました。そんなプライベートなことまで義姉に話していると思うと気持ち悪くて……」
さすがにこれには心が折れてしまったという帆奈さん。そこで、義姉が来るのは年に一度程度にしてほしいこと、それが無理なら離婚も視野に入れていることを夫に伝えました。
すると、夫は家の心配をし始めたそう。確かに二馬力だからこそ、高額な一等地のアパートに住んでいても、それなりの生活を送ることできました。しかし、帆奈さんと別れれば、義姉と豪遊する余裕は一切なくなるでしょう。
結局、夫とはそのまま冷戦状態に。お盆時期に一時帰国する予定なので、それまでに何かしらの決着をつけたいと考えているそうです。
まずは何が嫌だったのかを伝え、よく話し合いを
夫婦カウンセラーの原嶋さんは、夫は何が悪かったのか、本当にわかっていない可能性があるといいます。
「夫はお姉さんとは幼い頃から一緒にいるので、気兼ねなく過ごせてわがままも聞いてくれて一緒にいるのが楽なのでしょう。また、帆奈さんは今後の付き合いも考えて、これまでなるべく嫌な顔をせずに、受け入れてきたと思います。それがあだとなって、夫には帆奈さんが突然、義姉を嫌がり始めたように見えるのかもしれません。まずは何が悲しかったのか、そして何が嫌なのかを順を追ってしっかりと夫に伝えましょう」
義理の両親が常識的な方であれば、相談するのも手かもしれません。また、夫にプライベートなことは義姉に決して話さないよう、しっかりと釘をさすのも大切です。
「それでも夫が変わらないようであれば、離婚の決断は正しいと思いますよ。ただ、義姉は比較的に年齢が近いので、その分共通項が見つけやすく、味方につけることができさえすれば、心強い存在になる可能性も。もちろん相性もありますが、嫌がらせなどを受けたわけではないようなので、義姉と腹を割って話してみても良いかもしれません」
(和栗 恵)