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「それで残念に思うことはありません」 イタリア人が日本で体感した「意外」だったこととは
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独特の文化や歴史を持つ日本。何度訪れても新たな発見があると感じる人も少なくありません。2年ぶりに日本を再訪したイタリア人夫妻も、思いがけない出来事があったといいます。いったい、どのようなことがあったのでしょうか。
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再訪日で出合った新たな日本食
イタリア・ミラノから訪れたロベルトさんとエレオノラさん夫妻。2年ぶりに日本を訪れ、約2週間の滞在を楽しんでいます。今回は、日本に住む息子との再会も兼ねているそうで、東京を拠点に、金沢などにも行く予定です。
再訪を満喫するふたりには、いくつか新たな食体験があったそう。とくに印象的だったのは餃子でした。「おいしかったですね。これはラビオリだ! と思って」とロベルトさんは顔をほころばせます。
イタリアの伝統料理であるラビオリは、小麦粉で作った生地に具材を包んでゆでるパスタ料理。ふたりは、薄い皮に具を詰めて焼いたり、ゆでたりして食べる日本の餃子が、なじみの料理と似ていると感じたようです。
日本語に戸惑う場面も 「全然小さなこと」と前向き
おいしい日本食との出合いもあり、今回の旅にも大満足というふたり。ただ、予想外のことがあったと振り返ります。
「英語があまり通じなかったのは、意外でした。イタリアだと、若い層を中心に、英語を話す人がどんどん増えている印象です。街中で日本語を読めなくて困ったり、息子がいないと日本人と意思疎通ができなかったりすることもありました」
それでも、残念に思うことはなかったというエレオノラさん。「ほかの旅の経験に比べたら、全然小さなことです」と笑います。
2025年に日本政府観光局(JNTO)が発表した「訪日外国人旅行者の受入環境整備に関するアンケート」では、訪日外国人が旅行中に困ったこととして、「施設等のスタッフとのコミュニケーション(英語が通じない等)」が多く挙げられました。
また、困ったときの対応として、「自動翻訳システムや翻訳アプリなどを利用してコミュニケーションを行った」という結果がもっとも多く、「言葉の壁があるにもかかわらず、手を使ったり、物を指差したりして、できる限りの手助けをしてくれる」という、日本人に感謝する声もありました。
異なる文化を体験するのも旅の醍醐味。息子さんとともに、イタリアでは見られない景色や食をたくさん楽しんでほしいですね。
(Hint-Pot編集部)