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「昔と比べて、とても多くなった」 イスラエル人が31年ぶりの日本で驚いた変化 「とても便利」と感じたものとは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

イスラエルから来た(左から)アロンさんとラビットさん【写真:Hint-Pot編集部】
イスラエルから来た(左から)アロンさんとラビットさん【写真:Hint-Pot編集部】

 日々暮らしていると、なかなか気づくことができない日本のすごさ。31年ぶりに日本を再訪したイスラエル人女性は、東京の街並みや文化の進化に驚きを隠せませんでした。なかでも、街の至るところに設置されているものの変化が、印象的だったようです。いったい、なんだったのでしょうか。

 ◇ ◇ ◇

31年ぶりの再訪で驚いた街の移り変わり

 イスラエルから、3週間の滞在予定で日本を訪れているアロンさんとラビットさん。アロンさんにとっては初めて、ラビットさんにとっては31年ぶりの日本です。

 当時は東京都内の静かな住宅街に住み、青山の学校に通っていたというラビットさん。久しぶりに訪れた日本の街並みに「31年前と比べると、何もかもが違います」と感慨深げに語りました。

 とくに驚いたのは、渋谷駅周辺の変化でした。2000年以降、再開発が急速に進み、高層ビルが次々と建設され、歩行者用デッキや連絡通路なども整備されました。大きく進化した街並みを見て、「そんなの昔はまったくなかったから……」と、ラビットさんは驚きを隠せない様子です。

 また、公共のマナーやルールの変化にも注目していました。

「街全体が禁煙になっていること! 昔はみんなどこでも吸っていましたから。私はタバコを吸わないのでとても快適ですが、夫のアロンは吸うので、彼にとっては良くないことかもしれませんね(笑)」

多様性に対応した日本の光景に驚き

 さらにラビットさんは、印象的だった変化をもうひとつ挙げました。

「昔と比べて、英語の看板や標識がとても多くなったと感じます。外国人観光客にとってとても便利だし、外国人観光客もとても増えましたね」

 訪日観光客の増加や東京五輪開催により、多言語対応の強化が進みました。たとえば、以前は「Kokkai」とローマ字で表記されていた国会周辺の道路案内標識は、英語表記の「The National Diet」へと変更。

 また、公共交通機関では駅ナンバリングを導入し、アルファベットと数字を組み合わせた路線記号を表示するようになりました。高速道路もナンバリング標識を導入し、外国人旅行者を含むすべての人にわかりやすい道案内になってきています。

 日々を過ごしていると気づきにくい、街や公共マナーの変化――。目に見える部分だけでなく、暮らしの中にあるルールや仕組みにおいても、少しずつ大きく変わっているようです。ラビットさんのまなざしを通して今の日本を見つめ直してみると、新たな発見があるかもしれませんね。

(Hint-Pot編集部)