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「子ども連れのお母さんたちにとってはありがたい」 シンガポールの路線バスのルール 日本との違いとは

公開日:  /  更新日:

著者:荒木 優里

シンガポールの街を走る路線バス【写真:荒木優里】
シンガポールの街を走る路線バス【写真:荒木優里】

 海外旅行では、できるだけお金をかけずに旅を楽しみたいところ。そんなとき、公共交通機関が便利ですが、日本とはルールが異なる場合もあるため、注意が必要です。夫の仕事でアメリカからシンガポールへ移住した、フリーアナウンサーの荒木優里さん。新たな環境で発見した、日本との違いを綴ります。今回は、シンガポールの路線バスについて。乗車時、日本と同じようにしていたら失敗してしまったことがあったといいます。

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シンガポールの路線バスは安くて便利 乗り方に注意

 電車と同様、路線バスはシンガポール国内を広くカバーしていて、観光客にも気軽に利用しやすい便利な移動手段です。電車で行くと乗り換えが必要な場所や、電車の駅から少し遠い場所に行きたいときにはバスの方が使いやすいということも少なくありません。

 シンガポールは暑くて天気が変わりやすいので、少しでも外を歩く時間を短くしたい! と、バス停1つ分の距離でも利用する人を見かけます。私自身も日本やアメリカに住んでいた時以上にバスに乗る機会が増えました。家から徒歩10分ほどのスーパーマーケットでも、行きは歩きますが、帰りは買ったものが傷まないようにとバスに乗るなんてこともよくあります。

 シンガポールの路線バスには時刻表がありませんが、バス停の電光掲示板でバスの到着予定時間を確認できます。また、「Singabus」や「SG Buses」といったアプリを使うと、バス停ごとに何番のバスが何分後に来るかといった情報をスマートフォンでチェックすることができるのでとても便利です。

 乗車運賃は距離で決まっています。事前チャージ式の公共交通カードを使った場合、3.2キロまでは1.19シンガポールドル(約132円)。空港から市内中心部のオーチャードエリアまでは、約1時間乗っても2.34ドル(約260円)と驚きの安さです。(※編集部注:シャトルバスなどは乗車料金が異なります)

 また、シンガポールでは2階建ての路線バスも多く走っていて、2階席に座ると観光バスに乗っているかのような気分を味わうこともできます。日本から遊びに来た知人家族は、2階の最前列に座ることができたときに、「降りるのが惜しいなあ」なんて話していました。移動時間も楽しめるのはうれしいですよね。

 ただ、気をつけたいのがバスに乗るときです。乗りたいバスが来たときには、タクシーに乗るときのように、手を挙げたり、振ったりして、運転手に乗る意思表示をして止める必要があります。日本のように、バス停でただ待っているだけではバスは止まってくれません。慣れていない頃は、スマホを見ていたら通過していき乗り損ねた……なんてこともありました。