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「子どもでもわかる、日本米の違いよ」 米価格の高騰続く日本 日系人が多いハワイの米事情は?
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備蓄米が放出されてもなお、米の値上がりが止まりません。日系人が全体の4分の1近くを占めるアメリカ・ハワイでは、どのような状況なのでしょうか。ロコ(地元民)と結婚し、ハワイで2人の子どもを育てている46歳・主婦ライターのi-know(いのう)さんが、ハワイで販売されている米の種類や気になる価格をリサーチ。比べたところ、驚きの結果になりました。第46回のテーマは「カリフォルニア米vs日本米」です。
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日本の米の価格を改めて見てびっくり!
日本のメディアの影響か、ここ数年、日本の家族や友人から「アメリカの物価は上昇しているんだってね。生活は大丈夫?」と心配されることが増えました。そこで、生活に必要不可欠な食品に関して、日本とアメリカを比較。
卵と牛乳の値段を検証した前回に続き、今回は、日本で価格が高止まりしている米の値段を比較したいと思います。
日本の価格の参考にしたのは、いなげやネットスーパー。人気売れ筋順で検索してみると、人気上位になっている、同社オリジナルの「食卓応援 北海道とまこまいななつぼし(5キロ)」が4490円(税別)、「食卓応援プレミアム 岩船産新潟コシヒカリ(5キロ)」が4690円(税別)でした(2025年5月20日時点。以下、同)。
価格が高騰しているとはネットニュースで目にしていましたが、改めて値段を調べてみて大変驚きました! というのも、結論からいうと、2025年4月にリサーチした時点で米はアメリカのほうが安いからです。
ハワイのほうが安い米が多い
米とひと言で言っても、アメリカではいろいろな米が販売されています。そこで今回は、ハワイのドン・キホーテと提携しているタイムス・スーパーマーケットでリサーチしてきました(注:このスーパーマーケットの利用客は、ほとんどがロコです)。
・カリフォルニア産「カルローズ米」
カリフォルニア州で最も多く栽培されている品種。カリフォルニア米といえば、カルローズといって良いと思います。
私個人はこの米を購入しませんが、レストランなどで使用されている米のほとんどがカルローズなので、口にする機会は多いです。日本の米のようなモチモチした食感や見た目のツヤ感はなく、ドライで軽い食べ心地。チャーハンやカレーライスなど味の濃いものと食べ合わせるのであれば、カルローズで問題ないと思います。
何よりも値段が魅力的! なんと15ポンド(6.8キロ)で9.99ドル(約1450円)という安さです。
・カリフォルニア産ジャポニカ米の「錦」
ハワイで暮らす日系人から愛されている人気ブランド。パッケージだけを見ると日本産のように見えますが、こちらはカリフォルニアで栽培されたカリフォルニア米。
とはいえ、「コシヒカリ」や「あきたこまち」と同じジャポニカ米なので、日本の米の味わいに極めて近く、おいしくいただけます。値段は15ポンド(6.8キロ)で24.99ドル(約3600円)です。
・日本産こしひかり「彩錦」
正真正銘、日本から輸入された日本産「こしひかり」100%の米。その証拠に、上記2ブランドと違ってポンドではなく、5キロちょうどで袋詰めされています。
そのお値段は26.99ドル。日本円に換算すると約3900円――つまり、いなげやネットスーパーの米よりも、ハワイで販売されている「綾錦」のほうが安いということになります。
・宮城県登米市ひとめぼれ100%使用「ほれぼれ」
こちらは、ドン・キホーテのプライベートブランド商品。価格は5キロで27.99ドル(約4060円)です。私はこの米をよく購入しますが、23ドル(約3340円)くらいの特価で販売されることが多いので、安いときにまとめ買いしています。