新学年が始まり、新たに習い事を始めたり、検討したりする人が多い季節。海外で子育てする人は、習い事についてどのように考えているのでしょうか。アメリカ・ハワイのロコ（地元民）と結婚し、現地で2人の子どもを育てている46歳・主婦ライターのi-know（いのう）さん。この連載では、ハワイの子育てを通して気づいた、日本との違いを紹介しています。第40回のテーマは「ハワイで女の子に人気の習い事」についてです。

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体操のスーパースター、シモーン・バイルスが女の子たちの憧れ

　ハワイで男の子に人気の習い事に続き、今回は女の子編をお届けします。小学生くらいの女の子に人気の習い事は、フラや体操、クラシックバレエです。

　飛び級でキンダーガーデンに通う私の娘（5歳）は、フラを習っています。日常のゆったりした空気感と、フラの音楽や踊りがとてもマッチしているので、本場・ハワイで習うことの意義が大きい習い事のひとつだと感じています。

　同じ理由で、ウクレレもハワイの空気感に合っていますが、ウクレレを習っている人は意外と少数。男の子に多い印象です。

　フラをしのぐ一番人気の習い事は、体操です。日本でも体操は人気ですが、アメリカの体操女子は世界トップレベルなので、本気で上を目指している子ども（または本気で子どもに期待している親）は、日本に比べて多いように感じます。

　何よりも、体操を習っている女の子たちの憧れであり、ロールモデルであるシモーン・バイルスの存在が刺激になっています。

　彼女はリオとパリ五輪の個人総合で優勝（東京五輪ではプレッシャーのため途中棄権）。通算6個の金メダルを獲得した体操界の女王で、スポーツ界の偉人を称える呼び名「THE G.O.A.T（ザ・ゴート。greatest of all time＝史上最強）」を持つひとりです（そのほかの「THE G.O.A.T」には、バスケットボールのマイケル・ジョーダンなどがいます）。

　日本ではさほどニュースにならない彼女ですが、アメリカではスーパースター！　私の子どもが通う小学校で、先生が生徒に彼女の功績を話して聞かせるほどです。

　その影響で、娘は「五輪で金メダルをとりたい！」とかわいい夢を抱いていますが、ハワイでスポーツをしていると、必ず“習い事の壁”にぶち当たるのが悩ましいところ。