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「子どもでもわかる、日本米の違いよ」 米価格の高騰続く日本 日系人が多いハワイの米事情は?
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ほかの国の輸入米とも比較

さて、このリサーチを通して頭に浮かんだのは、「綾錦」「ほれぼれ」が日本からの輸入米であるにもかかわらず、なぜハワイでは求めやすい価格で買えるのだろう? という疑問です。素人には、どういうからくりなのかよくわかりません。
ハワイで販売されている、ほかの輸入米の価格も見てみました。
・タイ米「ジャスミンライス」
5ポンド(2.27キロ)が、この日は通常より3ドル安い、特価6.99ドル(約1010円)で販売されていました。日米問わず、タイ料理店で使われているのはほとんどがこの米で、汁気の多いグリーンカレーなどとの相性が抜群です。
・オーストラリア産ジャポニカ米「こしひかり」
パッケージの印象で、日本から輸入されたものか、カリフォルニア産のジャポニカ米かと思っていました。ところが、よく確認すると、なんとオーストラリアから輸入されたジャポニカ米だと判明。
こちらは15ポンド(6.80キロ)で28.99ドル。日本円に換算すると約4200円なので、日本の値段に近いです。
日本の給食で、ハワイ育ちの息子が米のおいしさに目覚めた
余談ですが、日本の米といえば昨年、息子(当時6歳)が日本の小学校に初めて体験入学した際のエピソードがあります。
彼が日本の小学校生活で一番感銘を受けたのは、給食の時間でした。以下、3つの点がとても印象的だったそうです。
1. 日本の小学1年生が箸で食べていたこと
ハワイは日系人やアジア人が多いとはいえ、10歳を過ぎてもスプーンやフォークで食べるのが一般的。箸を上手に使える子どもは多くありません。
2. 箸で米を掴んで食べていたこと
これに感銘を受けた息子は、家に帰ってすぐ、米を箸で掴む練習を始めました。
3. ふりかけなしで、白米そのものを味わっていること
ハワイには、ふりかけをかけて食べる子どもが多いです。そのため、素材の味を楽しむ日本の子どもに驚いたそう。
日本の小学校での経験を通して、息子は白米そのもののおいしさに目覚めました。しかし、ハワイのレストランの多くで使用されているカリフォルニア米は「あまりおいしくない」と言って、米だけで食べることはありません。子どもでもわかる、カリフォルニア米と日本米の違いよ……!

個人的には、カリフォルニア産のジャポニカ米(上記の「錦」など)であれば、日本の食卓に並んでも違和感なく、おいしく食べられると思うのでおすすめです。
この先、アメリカの米が日本のスーパーに並ぶ可能性はゼロではない!? かもしれないので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
※1ドル=145円で換算(2025年5月20日現在)。
(i-know)
