からだ・美容
「初めての性行為のような痛みが出る」ことも 実は少なくない“セカンドバージン”女性 産婦人科医が教える正しいケアとは
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教えてくれた人:高橋 怜奈

パートナーとの関係が変化するなかで、長い期間を経て再び性の関係を始める女性もいます。いわゆる“セカンドバージン”と呼ばれるこの状況は、誰にでも起こり得るものです。とはいえ、久しぶりの性行為に戸惑いや不安を感じる人もいるでしょう。そこで、“セカンドバージン”の女性が安心して再スタートを切るために知っておきたいポイントについて、産婦人科医で山王ウィメンズ&キッズクリニック院長の高橋怜奈先生(※高ははしごだか)にお話を伺いました。
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「久しぶりだから痛い」のはよくあること 体の変化にも注意を
夫がいても長い期間セックスレスになるなどして、いわゆる“セカンドバージン”といわれる状態の女性は少なくないといいます。また、パートナーがおらず、最後の性交から長期間を経ているという場合も。久しぶりに性交をするとなった場合、どのようなことに気をつけたほうが良いのでしょうか。
「性交経験のある場合、通常は性行為での強い痛みは徐々になくなりますが、しばらく性行為をしていないと膣の柔軟性が低下して、初めての性行為のときのような痛みが出ることがあります」と高橋先生は言います。
また、女性ホルモンのエストロゲンの分泌量は、一般的に20代後半から30代後半にピークを迎えます。その後、更年期で急激に減少し、閉経後はエストロゲンの分泌量がとても少なくなります。
すると、膣の粘膜が乾燥しやすくなったり、薄くなったりして弾力が失われます。そのため、無理に挿入すると、強い痛みを引き起こすことがあるそうです。高橋先生は「潤滑ジェルを使用し、膣や会陰部の保湿やマッサージをして柔軟性をよくしておくと、痛みが改善することがあります」とすすめます。
「膣の中に潤滑ジェルをつけた指を入れて、膣を広げるようにマッサージをしましょう。妊婦さんがするような会陰マッサージを参考にすると良いです」
日常的なケアとして、こうしたマッサージを取り入れることで、性行為時の不快感を軽減できる可能性があります。