からだ・美容
“高齢処女”の初体験、痛みを感じやすいのは本当? 知っておくべき注意点を産婦人科医が解説
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教えてくれた人:高橋 怜奈

初めての性行為に不安や悩みを抱える女性は、少なくありません。とくに、歳を重ねてから初体験をすると「痛い」といった声が、インターネット上でもよく見られます。実際に痛みが強くなる理由はあるのでしょうか。多くの女性の診療に携わってきた産婦人科医で、山王ウィメンズ&キッズクリニック院長の高橋怜奈先生(※高ははしごだか)に話を聞きました。
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“高齢処女”が「痛みを感じやすい」といわれる理由
「女性の場合、初めての性行為は年齢を問わず、痛みが伴うことが多いです」という高橋先生。ネット上などで“高齢処女”と呼ばれる、30代以上の未経験者が痛みを感じやすいといわれる背景には、過去に痛みのため性交ができなかった経験や、性に対する恐怖心が関係している可能性があるといいます。
「10代や20代でトライしたものの、痛みが強く挿入できなかった経験がある人もいるかもしれません。その場合、やはり30歳以上で経験するときにも、痛みが強いケースがあるでしょう。また、もともと性に対する恐怖心がある場合、痛みを感じやすい可能性もあります」
年齢が上がるほど、過去の経験や心の状態が影響しやすい一面もあるようです。
恥ずかしがらず、事前準備とパートナーとの共有を
「初めてであることを恥ずかしいと思っている人がいますが、産婦人科医の目線からでは30歳以上で未経験の人は非常に多く、珍しくもないため、恥ずかしがることはありません」と高橋先生は強調します。
大切なのは、信頼できるパートナーに初めてであることをきちんと伝え、優しく接してもらうようにコミュニケーションを取ること。
また、「女性器が十分に濡れる場合は問題ないですが、濡れにくい場合は潤滑ジェルなどを使用しましょう」とも助言します。潤滑ジェルは、精製水やグリセリン、ヒアルロン酸などの成分が主体で、膣内に入れて良いものを選んでください。