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エアコンはなぜ試運転が必要? 電気代が25%も無駄になる意外な盲点とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

夏本番に向けて、エアコンを使い始める前に…(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
夏本番に向けて、エアコンを使い始める前に…(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 夏日が増えてきたこの時期、すでに冷房を使い始めた人もいるでしょう。ただ、春から初夏にかけて、エアコンの使用を控えている人は注意が必要です。故障で動かない場合、夏本番を迎えてからでは、修理や対応が間に合わない可能性があります。そこで、暑さが本格化する前に行っておきたい試運転や家庭でのメンテナンスについて、ダイキン工業株式会社コーポレートコミュニケーション室の森重雄己さんにお話を伺いました。

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夏本番を前に試運転が推奨される理由

 気象庁が5月20日に発表した6~8月の3か月予報によると、「平均気温は、北日本で高い確率50%、東・西日本と沖縄・奄美で高い確率60%」と、今年も暑い夏がやってきます。熱中症などの不調を予防し、快適に過ごすためにもエアコンの使用は欠かせません。

 近年はゴールデンウィーク頃に、メーカー各社などから「運転モードを冷房にし、最低温度(16~18度)で10分程度運転させる」エアコンの試運転を呼びかける声を目にすることが増えました。

 森重さんによると、6~8月のエアコンの使用が増える時期は、修理や設置工事の依頼が増加するそう。「とくに7~8月は、例年ご依頼のピークになることから、修理や買い替えをご希望されても、お待たせする可能性がございます」と話し、夏本番を迎える前に試運転などで不具合がないか、確認しておくことを推奨しています。

「ドレンホースから、水が流れているかも確認」

 では実際に、エアコンの試運転や使い始めには、どんなことを確認すれば良いのでしょうか。

「試運転や使い始める前に、まずはプラグがきちんと根元まで差し込まれているか、電源プラグにホコリが付着していないか、リモコンの電池が切れていないかを確認しましょう。スイッチを入れたら、冷風が出ているか、異常を示すランプが点滅していないかをチェックしてください。

 また、屋外のドレンホースから、水が流れているかも確認しましょう。冷房を使用する際は、外気との差で生じる結露によって水が排出されます。ちなみに、暖房使用時は水が出ません。暖房から冷房に切り替える際、ホースに詰まりがないかをチェックするためにも、きちんと水が流れているか見るようにしてください」

 試運転や使い始めに、冷たい風が出ない、異音や異臭がする場合には、すぐにメーカーに連絡するなど、専門家の対応が必要という森重さん。「故障や不調の原因は使用状況や室内環境によって変わりますので、実際に見てみないとわかりません」とのことで、プロによる確認と対処が必要になるようです。