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エアコン最強設定と効率良く冷やす設定 停止後30分に大きな違いが 検証してみた
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帰宅した際に少しでも早く快適な室温にしようと、設定温度を下げて一気に涼しくすることが多いと思いますが、電気代が気になるため設定温度は28度前後をキープしたいところ。インターネット上では、設定温度が28度のままでも効率良く涼しくする方法があるといわれています。実際に効果はあるのでしょうか。そこで今回は、エアコンで設定できる最低温度と最強の風量にした場合と、温度設定28度で効率良く冷やす方法、どちらが早く涼しくなるか検証してみました。
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風量や風向きを調整して効率的に部屋を冷やす
夏場にエアコンの冷房を使用する際、設定温度を1度上げることで約13%(約70W)の消費電力が削減できるといわれています。電気代や環境面への配慮からも、なるべく設定温度を下げずに部屋の温度を快適にしたいところ。ポイントは2つあります。
○風量を強くする
同じ温度でも、風が当たると人は涼しく感じるため体感温度が下がります。また、強い風により室内の空気が循環。冷たい空気が下に溜まり、温かい空気が上に上がってできてしまう部屋の温度ムラができにくくなります。
○風向きを水平にする
エアコンの風を下向きにしていると、下に冷たい空気が溜まりやすくなります。また、エアコンは上に溜まった温かい空気を吸い込むことにより、部屋がまだ温かいと認識して部屋を冷やし続け、その結果冷えすぎてしまうことも。水平にすることで、空気の循環を促します。
【検証場所】
・部屋の広さは8畳のLDK
・温湿度計は、エアコンから対角線上に位置する床から約1メートルの高さに設置
温度16度、風向きは下、風量は最大の最強設定
検証は室温が同じ29度になった日に、2日に分けて行いました。まずは、冷房を最強状態にします。
・温度設定は最低の16度
・風向きは真下へ
・風量は最大
実験開始時に測定したところ、室温は29.5度、湿度は66%に。電源をオンにした直後から冷たい風が勢い良く出るので、すぐに涼しいと感じました。
2分経過すると足元が冷え始めましたが、低下したのは0.2度。10分経過すると開始時より1.1度下がり28.4度になりましたが、それ以上に肌寒く感じました。
30分後には室温は25.9度まで低下。数字で見ると快適な温度に見えますが、寒いとさえ感じました。