カルチャー
「ちょっと…苦手でした」アメリカ人姉妹が日本の“名物”に困惑 数口でギブアップ「全部は無理」
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今や海外でもブームの日本の食文化ですが、実際に日本を訪れて味わってみると、「想像していた味と違っていた」と感じる外国人も少なくありません。アメリカから初来日した姉妹のレリッサさん、レイシーさんもまさにそのような体験をしました。詳しい話を聞きました。
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日本食に舌鼓 「コスメや洋服もすごくかわいい」
レリッサさん、レイシーさんは米フロリダ州タンパから約10日間の日程で日本を訪れました。父のディーン・サイモンさんは、元プロレスラーとして日本で活躍した経験を持ち、日本は身近な存在にありました。19歳のレイシーさんもプロレスラーとしてデビューしており、今後の活躍が期待されています。
東京では“父の定宿”に寝泊まりしつつ、浅草を始めとする観光スポットを回りました。両国国技館では相撲も観戦。そして、西へと足を延ばし、京都や富士吉田を巡り、歴史ある古都の街並みや美しい景色を目に焼きつけました。
「すごくキレイでした。アメリカよりずっと清潔です。食べ物もまったく違います。人々もすごく礼儀正しい。とても静かで、クールで、まさに“別世界”って感じでした」
アメリカとは何もかも異なる文化に、新鮮な驚きを覚えたそうです。
「交通もすごく整ってました。日本では車よりも歩くことが多くて、電車も快適です。全体的に美しい国だと思います」
食べるもの、見るもの、すべてが初めてです。歩いているだけでワクワクしました。
「うどんがおいしかったですね。あとは、コスメや洋服もすごくかわいくて、買い物も楽しかったです」
事前にSNSで検索し、訪れたユニークなスポットもあり、満足そうに振り返りました。
一方で、予想を裏切られた体験もありました。
それはティーセレモニー(茶道)に参加した時のことです。
茶会と言えば、和装に着替え、正しい作法にのっとり、抹茶と和菓子をいただくのが順序です。日本の古くからの風習を体験できるとあって、外国人観光客にとっては非常に人気の高いイベントです。
ただ、2人が目を丸くしたのは、抹茶の濃さでした。
「抹茶はちょっと苦くて、私はあまり得意じゃなかったかな(笑)。伝統的なお茶って甘くないじゃないですか? だからちょっと…苦手でした」
「ちょっとだけ飲みました。数口くらいは。でも全部は無理でした。だんだん苦く感じてきて、1杯全部飲むのは難しかったです」
日本を代表する文化の一つですが、やや抵抗感を感じたそうです。
中国を起源に日本で発展を遂げ、海外にも広く普及している抹茶。スナック菓子でもキットカットの「濃い抹茶」味などが有名ですよね。
しかし、それらは抹茶の苦みを残しつつも、基本的には甘いため、抹茶そのものの味はオブラートに包まれています。
「アメリカで出される抹茶は、抹茶ラテみたいにちょっと甘くしてあることが多いんです。でもこっちは本物の抹茶なので、私にはちょっと飲みにくかったですね」
「以前にも抹茶を飲んだことはあるけど、今回のはそれとは全然違いました」と口をそろえました。