夏に心がけたいのは「手入れ」より「扱い方」

　日常で意識しておきたいのは、劣化を予防するための扱い方を習慣化することです。原田さんは3つのポイントを挙げます。

・つけっぱなしにしない
夏は汗をかきやすく、皮脂や湿気がアクセサリーに付着しやすい季節。つけっぱなしにすると、表面が酸化してくすみの原因になります。お風呂やプール、就寝時など、こまめに外す習慣をつけましょう。

・使用後は皮脂や汗を拭き取る
肌に直接触れることで、汗や皮脂が付着します。 使用後はやわらかい布で軽く拭くだけでも、劣化の進行を抑えることができます。

・温度と湿度が低い場所で保管する
夏の湿気はアクセサリーの敵。高温多湿の場所にそのまま置くと、変色や黒ずみが進みやすくなります。使用後は乾いた布で拭き、ジュエリーボックスや、ジュエリー専用のファスナー付きの袋などで個別に保管してください。可能であれば、乾燥剤を入れて湿気を避ける工夫もおすすめです。

長く愛用するには自己流ケアをしない勇気も必要

　18金アクセサリーは丈夫で美しい反面、ケアを間違えると逆効果になることもあります。さらに、高価で思い入れのあるアクセサリーほど、誤った処置は致命的です。

　劣化を防ぐ扱い方を守っていても、夏場はとくにトラブルが起きやすいため、少しでも異変を感じたら自己判断せず、専門店での相談・メンテナンスを優先しましょう。とりあえずやってみるよりも、一度見てもらおうという判断が、長く愛用するうえで何より重要です。

※本記事で紹介するお手入れ方法は、あくまでも一般的な処置方法の一部です。宝石つきのジュエリーなど、素材により適したお手入れ方法が異なります。大切なアクセサリーを守るためにも、対処に迷った場合は専門店やプロにご相談ください。

（Hint-Pot編集部）