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ドイツ人「日本では英語を話せる人は少ない」 やや苦労も、納得した日本への理解とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

ドイツ在住のアメリカ人・クリスチャンさん(左)と、ドイツ人のマットさん【写真:Hint-Pot編集部】
ドイツ在住のアメリカ人・クリスチャンさん(左)と、ドイツ人のマットさん【写真:Hint-Pot編集部】

 日本を訪れる外国人観光客は、文化や食だけでなく、訪れた先での環境や現地の人々とのやり取りにも魅力を感じているようです。ドイツから日本を訪れたふたりの男性は、各地をめぐるなかで、言葉が通じずに苦労する場面もあったそうですが、「十分理解できる」と話しました。いったい、どのように感じていたのでしょうか。

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沖縄から東京までゆったり旅

 ドイツから日本を訪れたアメリカ人のクリスチャンさんと、ドイツ人のマットさん。今回の旅は3週間にわたり、沖縄本島と座間味島からスタートし、神戸や京都、伊豆を経て東京へ向かうルートを選びました。

 クリスチャンさんにとって、今回が初めての訪日旅行。その理由には、家族とのつながりがあったといいます。

「短い間だったけれど、父が日本に住んでいたことがあり、見てみたいなと思っていたんです」

 一方のマットさんは、日本を訪れるのは今回で2度目。初訪日での好印象から、再び日本の地を踏むことになりました。

「1度目に来たときに、日本はとても良いところだと思ったから、クリスチャンが行くと聞いて一緒に来ました」

ヨーロッパと異なる、英語を話すことへの意識

 旅を通してさまざまな文化に触れたふたりは、日本各地での“英語の通じやすさ”にも注目していました。

「沖縄にはアメリカ軍があるせいか、那覇は英語が通じやすいと感じたかな」と話すクリスチャンさん。一方のマットさんは、ヨーロッパとの違いを感じていました。

「場所にもよるけれど、ときどき困ることはありますよね。ドイツは母国語がドイツ語だけど、多くの人が英語を話せるし、ヨーロッパでは英語を話せる人が多いから」

「EFエデュケーション・ファースト」(スイス)の日本法人が発表した「英語能力指数(EF EPI)2024年版」によれば、ドイツは116か国中10位と、英語運用能力において世界的にも高い水準にあります。一方、日本は過去最低となる92位でした。

「そう考えると日本では英語を話せる人は少ないけれど、母国語は日本語で、英語を話すのは義務じゃないですからね。十分理解できますよ」

 言語や文化の違いを踏まえながら、それぞれの背景を受け入れ、旅を楽しんでいる様子がうかがえました。残りの旅でも、たくさんの出会いや発見をしてほしいですね。

(Hint-Pot編集部)